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映画「アルゼンチンババア」
2007 / 03 / 29 ( Thu ) 06:28:18
アルゼンチンババア
の本は読んでないんですが、映画を見てきました。 役所広司がしけた浮浪者風のおじさんになっていてがっかり。と、それはみてくれの話。 しかし、精神的に共感できるかというと、・・・・
共感できません。 役所広司演ずる涌井悟は「実直な男」で「妻を深く愛していた」という前提らしいけど、実直な様子も妻への愛の深さもまったく映像で描かれていないため、役所広司演ずる涌井悟は浮世離れした無責任男に見えます。 実直さについては「奥さんが入院してからは毎日見舞いに行っていた」と別の人物が語るだけ、妻を愛していた様子は家族旅行で笑っているところを流しておしまい。これで『尋常でない深い愛情』を理解しろと言っても無理。 ごく普通の男が、妻の死に向かい合うことが出来ず、葬式も娘も放り出して逐電とは・・・・。 母を失った娘に「父に捨てられた娘」という悲しみまで負わせることのできる男に、同情なんてできません。 いっしょに映画を見た夫が 「死んだことを認めたくないって、わかるなあ」 と言っていました。 4年間自分で介護をしていた母親が死んだとき、彼はそういう気持ちだったらしいです。 母を看取り、見送った夫。 あなたが「わかる」というなら、いい映画だったのだと思います。
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