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中村明「悪文」
2007 / 03 / 26 ( Mon ) 14:03:43
1995年に出た出た新書版悪文―裏返し文章読本の改定なので、これを持っている人は慌てなくていいです。改定事項は、1995年以降に出た各種文章読本の紹介くらいです。 悪文―裏返し文章読本
中村 明 / 筑摩書房 (2007/01) そういう自分はこの文庫本で初めて「悪文」という名の文章読本に接します。 表現したいことが人それぞれである限り、万人に有効な文章読本はないと思いますが、「こうすると悪文になる」ということなら万人に共通で、教えられるんですね。 見るからに変だ、と思う文章と何だか分からないが変だ、と思う文章について、何がどう変で、どうすれば変でなくなるかということが明晰に書かれ、読んでいていてスッキリします。 文章には、目にも音にもはっきりしないけれど匂うようなユーモアがあり、ふとしたはずみに読者の口角を上げてくれます。 惜しむらくは、常に悪文を書いていてそれを悪文と思わない人にこの本をプレゼントしても、人間関係が最悪になるだけで、悪文を読まされる機会は全然減らないだろうということです。 つまり、たまに悪文を書き、悪文を自覚できる人にしか効き目の無い本というわけです。 巻末の悪文の例は、読むと気分が悪くなるので読み飛ばしました。 悪文で人を不快に(または落ち着かない気分に)させることは出来るだけ減らすべく、推敲をがんばろうとあらためて思います。 ううーん。何だか小学生の作文くさい言い回しです。 今回悪文の条件に「幼稚」というのは取り上げられていませんでいませんでしたが、次に改訂の機会があれば入ってくるかもしれません。ドキドキ・・・・。
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国語力の低下著しいこの頃、自分の書いたものを読み返して「何か変」ということがあまりに多くて嫌になります。
漢字誤変換くらいならまだ言い訳もできますが、言い回しが変、文法が変、語彙が幼稚などは機械のせいにできませんからにゃー。
おかしいことには気づいているつもりだけど、どうしたら正しくなるんだったか思い出せないのです。エーン。
by: ビアンカ * 2007/03/26 16:18 * URL [ *編集] * page top↑
 

ビアンカさん
「何か変」の謎で私が役に立ちそうな時は言ってください。この本と首っ引きで答えさせていただきます。
(我ながら頼りにならなそうな答だにゃ。でも、役に立ちたい気持ちはヒマラヤ山脈なのよ。猫の手も借りたいときは私に声をかけてねー)
by: わくわくももこ * 2007/03/26 16:39 * URL [ *編集] * page top↑
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