お昼を食べない家
![]() 今日初めて、息子が(両親と)いっしょに出かけるより、友だちと遊びたいと主張しました。
今までそういうことがなかったことを心配していたくらいなので、「今日だけだよ」という条件で息子の希望を聞くことにしました。
「じゃあ、お金を置いていくからお昼は好きなパンを買って食べなさい」
という方法を取らざるをえませんでしたが。
パンが2つ買えるように、300円渡しました。
遊んでいるうちにこれを落としてお昼が食べられなかったとしても、それはそれで大事な勉強になるでしょう・・・・。
しかし、勉強は意外な方向に進みました。
帰宅した私に、息子は
「おかあちゃん190円ちょうだい」
というのです。
「どうして」
「毛呂山君がお昼のお金持ってなかったから、300円にぼくのお小遣いを190円足して、いっしょにパン買って食べたんだよ」
しまった。確かに迎えに来たのは毛呂山君でした。そして毛呂山君は、親から昼食も昼食代もあてがわれない子どもでした・・・・・。
「それは岳志が自分の判断でしたことでしょう。190円は自分で払いなさい。お母ちゃんは出しません」
と私は言いました。
夫が
「いくら自分のお小遣いでも、小学生のうちから人に奢ったり、貸したりするのはだめ。これからはするんじゃないよ。
それと、お昼には必ず家に帰りなさい。誰と遊んでいても、お昼にはバイバイして帰ってくるように、いつも言ってるよね?」
と、低い声でゆっくり言いました。
息子は『小遣いを奢ったり貸したりに使ってはいけない』という新規条項を学習し、『お昼には帰ってこなければならない』という既習項目を復習することになったわけです。
息子が友だちの前で自分だけパンを買って食べなかったのは褒めてやりたいけれど、これを褒めてしまうと新規条項の学習に混乱を来たすので今は我慢。
息子によれば毛呂山君は
「ぼくんちはお昼を食べない家なんだ」
と言っているとのこと。給食は食べるけど、給食がない日(週末と夏休みなどの長期休業期間)は食べないのが普通なんだと。
毛呂山君は遊戯王カードとかむしキングとかなんとかカントカとか、おもちゃはいろいろ持ってくるし、親のことは慕っている様子なので、貧しいとも虐待とも決め付けられず、かつ子どもはよく来るけど親の顔も声も知らないという状態。
・・・・悩ましいことです。
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