斎藤美奈子「それってどうなの主義」
![]() ぼそぼそっとつぶやく、違和感表明の数々。
「そうだよねー」とか「そうだったんでしたか」とかひとりごちそうになりながら読みました。
それってどうなの主義
![]() 日本型ナショナリズムは「擬似家族」の形をとったとき、もっとも強力に発動する。敗戦前の日本社会はいうまでもなく、高度成長を支えた日本企業も擬似家族にたとえられた。 地域や職場の家族的関係が解体されつつあるいま、人々はメディア、ことにテレビ報道を通して「家族の絆」を体感し、醇風美俗の一族郎党感を学びなおしているように見える。と喝破します。 私が「なーんとなく感情に訴える記事が多いなあ」と思っていたその感情は、確かに「家族としての」感情でした。 『一億三千万総親戚化とでも呼びたい現象が、日本のメディアではよくある』。 はい、思い当ることはたんとあります。 出版社からのコメント(序文からの抜粋) 一、「それってどうなの」は違和感の表明である。 一、「それってどうなの」は頭を冷やす氷嚢である。 一、「それってどうなの」は暴走を止めるブレーキである。 一、「それってどうなの」は引き返す勇気である。それってどうなの主義者連盟(略称「そ連」)の活躍をもっと読みたいと思います。 しかし2ヶ月前に出たたまには、時事ネタと内容が似ています。(似ているけどかぶってないのはさすがプロ) 同時期に2冊読むより、時事ネタが新しいうちに途中で一度出してほしかったと思います。 スポンサーサイト
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文芸評論家の斎藤美奈子がここ十年の間にあちこちの雑誌や新聞に書いたエッセイをま... 駄犬堂書店【2007/04/10 00:58】
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