二分の一成人式 2
![]() 息子の二分の一成人式は、一学年合同で、5・6時間目を通して行われました。
4年生は全部で43人ですから、私が子どもの頃なら一クラスです。「式」といっても順番に「4年生でがんばったこと」という作文を読むだけ。単調といえば単調です。
しかし、わが子を通して名前だけ知っている子の作文も興味があるし、他所の子の作文にうちの子の名前が出てきたりするので、油断はなりません。
うちの子は、姿勢良く、大きな声で朗読ができました。
また、お友だちの作文に
「ぼくが宿題を忘れて先生に怒られたとき、戌井くんが慰めてくれました」
という一節があり、とてもうれしかったです。
(文章が、小学生の作文みたいになってきた・・・)
学年全体でよかったなーと思うのは、全員が「自己表現できること」「価値判断にブレがないこと」「友だちの発表を静かに聴けること」です。
価値判断という言葉は適切ではないかもしれません。達成欲求(縄跳びの二重飛びが出来るようになりたい、クラブ発表でバトンを落とさずに回したい、漢字テストで100点を取りたいなど)があり、それが叶うと喜ぶ、叶わないと悔しがるということがとても大事。
バトンなんて将来役に立たないから上手に出来なくてもいいとか、漢字テストが50点じゃ、二重飛びができてもしようがないとか言わず、バトンはバトン、二重飛びは二重飛びでがんばろうとすることに『よし』と思ったのです。
10歳の子どもに、がんばることが無駄なことなど何もないと思います。
途中10分のトイレ休憩はありましたが、都合90分の間、子どもたちがお互いの発表をよく聞いていたのは驚きでした。友だちの発表内容に興味がなければ、とてもこうはいかないでしょう。
下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たちを読んで暗澹としているときだったので、かなりうれしい2分の一成人式でした。
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