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細井和喜蔵「女工哀史」
2007 / 02 / 14 ( Wed ) 23:11:16
女工がコレラに罹ったとき、真正患者と診たものには飲み薬に毒を混ぜ、苦悶が始まるともう臨終を待つどころかバラックから引きずり出して、棺桶ならざる釘が出てグリスのついた機械の空箱にへ詰め、火葬へ運搬してしまうという、女工哀史(細井和喜蔵 / 岩波書店)。 哀史としか言いようはないが、哀史では済まないでしょう、この残虐。 優秀な女工は工場間で争奪し、誘拐も「各工場とも自分の方から誘拐に行くものだから先方からも来る」というありさま。 会社は荒くれ男を雇って外勤という攻防の任に当てる。双方の外勤とも「無頼漢だから命の有無を考えない」。匕首は抜くピストルは取り出す。
翌日は双方とも大分傷を負うて、体の方々を白く包帯しているのだった。ここで女工がどうなったか、それはもう語る必要がなかろうと思う。
と著者は言うのですが、発表当時は知らず、今では何もわかりません。誘拐された女工さんがどうなったのか、どなたかどうか教えてください・・・・。
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