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手の大きいお嫁さん
2006 / 09 / 19 ( Tue ) 07:43:31
手の大きいお嫁さん―私の韓国語小辞典 韓国で手が大きいお嫁さんというのは、ふんだんな料理で客をもてなすお嫁さんのこと。 料理の重さでテーブルの脚が軋むくらいが望ましいそうです。 この国に嫁いだ著者の悪戦苦闘と、(多分)それを上回る義父母の苦労を想像すると、・・・・・面白いです、すごく。(読者とは酷薄なものなりけり) うちの嫁が一番きれいだ。うちの嫁はとても賢い。と、自慢する義父母。 もっともっと褒めてください、木でも山でも登って見せますという嫁。 『褒めて育てよ』は、子育てだけにいう言葉じゃなかったんだなと、あらためて思います。 そして、おだてるのと褒めるのは違う、とも思いました。豚はおだてれば木にも登りますが、人間は褒めなければいけません。 心から相手の存在を喜び肯定していなければ、異文化を背負った大人が「木でも山でも」という気持ちになりはしなかったと思います。 もちろん、韓国の親は親ばかが標準。みんなが「うちの子は賢い」「うちの子は親孝行」「うちの子は・・・・」と信じてそれを口にします。 肯定と信頼だけでは子どもは育たないかもしれませんが、少なくとも「角を矯めて牛を殺す」ということは起こらないと思います。
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始めまして。
一見似ているようだけれど、日本人と韓国人の体質はだいぶ異なるようですね。
日本の親も親ばかだと思いますが、やっぱり謙遜が美徳で口には出さないのでしょうか。ここは、ほめておいて悪いことはないと私も思います。
by: たもと * 2006/09/22 09:40 * URL [ *編集] * page top↑
 

たもとさん、はじめまして。
コメントとトラックバックありがとうございます。
人は私を親ばかだといいますが、なかなかどうして、諸手を挙げて子どもを褒めるのは難しいのです。
「去年より上手になったね」
「最後まで一所懸命できて、偉い偉い」
なんていうとき、
「去年は並外れて下手だったんだよな」とか「負けたけど、全力を出して負けたんじゃあきらめもつくか」とかいう気持ちが胸を過ぎっていることが多いのです。
「上手い! 完璧!!」
「迫力あったなあ。かあちゃん、感心しちゃったよ」
という万歳対応をしたいものだと、つねづね思ってはいるんですが。
by: わくわくふわく * 2006/09/22 22:42 * URL [ *編集] * page top↑
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