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ハチクロにおける共依存ついて
2006 / 09 / 13 ( Wed ) 00:02:09
花本修司は、はぐにとっては「修ちゃん」であり、幼い頃からの保護者です。 花本にとって はぐ は従弟の子ども。多忙な従弟に代わって はぐが小さい頃からよく面倒を見てきました。 高校生になった はぐの絵の才能を見出したのも花本。花本は はぐを自分が勤める美大にともない、入学させます。 花本を親代わりに はぐが上京して以来、花本は親友の死の痛手から少しずつ立ち直っていきます。 喧騒に耐えられずに倒れこむような、虚弱な はぐを見守りながら、はぐの成長に照らされるように。
はぐと花本の関係は「共依存」。 はぐは絵を描かずにいられず、そうするために花本に庇護を必要とし、花本は はぐを守ることで自分が持ち得なかった絵の世界を身近に感じることができる、そんな関係。 はぐは絵を描きたいから描いているのだし、花本はそれを見守りたいから見守っている。 二人は与え合い、依存しあっているのだけれど、どちらも互いの犠牲にはならない。 こんな共依存なら、依存ではなく調和と名づけてもいいかもしれない。。。。。 この二人がセクシュアリティをどう処理していくのか、作者は語らなかったけれど、それはもう二人に任せましょう。 語るべきことは、はぐの求愛とその答え。
修ちゃんの人生を わたしにください
返さなくていい 全部やるよ
このときから、保護者と被保護者だった二人が、パートナーになっていきます。 自分を損なわずに、優しくしあっていけるパートナーに。 二人は全然自立しておらず、二人がそろって初めて楽に息が出来るという状態なので「共依存」だと言って見ました。が、それは無論「よい共依存」で、もう流行らない昔の言葉で言いかえれば、「比翼の鳥」とか「連理の枝」というものに当たるのではないかと思います。
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