近所で話題と言っても、隣のＳさんが我が家のアンスンエンシスを気に入ってくださって、「ねえすごいのよ、今満開なの。見せてもらいましょうよ」と自分の家に来たお客を我が家につれてくるようになっただけで、ごく限られた範囲の話題の花です。

「めづらしいわねえ。冬に咲くテッセンがあるのねえぇ」と感心してくださると、テッセンじゃなくてクレマチスで‘アンスンエンシス’だし、冬咲き系だから当然冬に咲きますよ、などとはとても言えません。
でも、最初に‘ウィンター・べル’を買った時の私も今のＳさんと同じような感じだったかもと、思い出すと面映ゆいです。

「すごいわね、こんなに下の方からも咲いてる」というＳさんはさすが炯眼でいらっしゃる。
「そうなんですよ。花が地面に着きそうになるくらい低いところから咲くんです」と他愛なく親ばかになる私。

「それにすごい伸び方なんです。去年買った時は高さ30～40cmの苗だったんですから」とついつい親ばかが全開になります。

「まあ、本当に？　すごいわね、もうこんな上の方まで花がいっぱいじゃない」
そうなんです。この子本当にすごいんです。分かってくださってありがとうございます。

お隣さんは緑の指の持ち主。得意なのは君子蘭。
自分がSさんの君子蘭を見る時、その君子蘭のすごさをちゃんとみつけられたらいいなと思います。