さかしい
![]() さかしい(賢い) 1.才知、分別があって、しっかりしている ①知徳が衆に抜きん出て優れている。 ②理性的ですきがない。賢い。賢明である。 ③判断力がしっかりしていて、心がまどわない。強気である。気丈である。正気である。 ④気がきいていて、とりえがある 2.生意気な才知、分別があって、すきがない。 ①才知、分別だけあって、人間味が欠けている。かしこぶって、さしでがましい。こざかしい。 ②他人のことについてあれこれ口ぎたなくいうさまである。小うるさいさまである。 3.丈夫である。頑健である。壮健である。 補注:多く肯定的に用いられるが、体言形「さかしら」、また、中世以降に見られる、接頭語のついた「こざかし」は多くマイナスの意味で用いられる。 (精選日本国語大辞典)基本的に賢しいのはいいこと。 けれど、さかしいだけでいいと思い込んで生意気なのはよくない。 さかしくないのにさかしい振りをする(さかしら)のも、少ししか賢しくないのにいかにもさかしげにふるまう(こざかしい)のもよろしくない。 つまり、 『賢しい(才知に長けて分別がある)が人間味を失わず、賢しさをこれ見よがしにしないこと』 があらまほしいのだと「ニッコク」さんは言っているのですね。 さすがニッコク。賢しいの一語から、いかにも日本らしい規範が読み取れます。 補注だけどニッコクさん。 「肯定的」といったら対称語は「否定的」ですよね。 「プラスの意味」なら「マイナスの意味」だし。 なんでわざわざ「肯定的」と「マイナスの意味」を組ませるの? スポンサーサイト
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