トットひとり/黒柳徹子

2016 / 01 / 31 ( Sun ) 22:36:52
友達がみな先に世を去って行く寂しさは、瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」でも感じたけれど、「トットひとり」はもっと悲しい。
トットちゃんが母と慕った沢村貞子、兄と親しんだ渥美清、その他の幾たりの縁深い人たちに対し、懐かしさだけではない愛情を持って書いている。
死を以って別れなければならなかったが、死しか引き離せないような繋がりを持てたことを喜ぶべきなのだろう。
それにしたって、こんな粋な人たちが世を去ったなんて、悲しいものだと思う。
俳優以外でも気概のある人の話がいっぱい出て来ます。テレビ創生期の様子が生き生きと伝わってきます。
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