あの家に暮らす四人の女/三浦しをん

2016 / 01 / 22 ( Fri ) 18:46:09
なんて自由な小説なんでしょ。
語り口がエッセイのしをん節に近くて、佐知と鶴代の母子がしをんさんとご母堂に重なります。
しかしミイラが出てきた時の、女たちの反応は明らかに現実離れしていました。普通は警察を呼ぶか、警察を呼ぶ呼ばないで懊悩するところでしょう。
その上、烏が語り出した日にゃ、この小説はファンタジー小説だったの??と面食らいます。この烏の話を楽しめるかどうかで、この本の好き嫌いが分かれそうです。
え? 私? なんだ烏なんかお呼びじゃないよと思ったけど、読み始めたら面白い烏でした。
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