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買物籠をさげて図書館へ
2015 / 10 / 25 ( Sun ) 00:01:39
ビオラ20120820 (2)ぼくは早速軒下っていうのか外廊下っていうのかを見て回った。開館前だけど、買い物籠を下げたおばちゃんやエコバッグを持ったおじさんがベンチに腰かけている。更に歩くと、一番日が当らなそうなベンチと机の上に、ざるに乗せた野菜が並んでいるのを発見。料金箱が置いてあって、「1笊100円。でも笊は持っていかないで」と書いてある。
猿の絵も描いてある。猿の頭の右上に濁点が打ってある。オーナーは中高年のオヤジと見た。
軒下めぐりが終わると、庭に移動販売車が到着していた。いい匂いがする。コーヒーだけは販売車の中で淹れているらしい。
ガラス張りのショーケースにはいなりずし、かんぴょう巻き、赤飯のお握り、団子、どら焼きが並び、数は少ないが「朝顔」「鬼灯」といった名札のついた上生菓子も入っている。ケースの上にはカップラーメンとカップとん汁が積んであった。

ビオラ20120603僕は赤飯のおにぎりと、しょうゆ団子とのり巻き団子各1本を買った。
買った食糧がコーヒーやココアとは合わないし、紅茶が苦手なので迷っていると、販売車のお兄さん?おじさん?が、
「そうだよな、今日は暑いから、ラーメンやとん汁は欲しくないよな。中央公民館入口に飲物の自動販売機があるよ」
と教えてくれた。
僕は冷たい麦茶をGETできてありがたかったけど、商売は大丈夫なんだろうか?と少し心配になった。
中央公民館から戻ってくるとき、自分が来た時にはあった「野菜」の幟が無くなっているのに気付いた。さっきの無人販売所に行ってみると、店じまいしているところだった。振り向いたおじいさんと目があっってしまい
「こんにちは」
と挨拶した。


写真はクレマチス `ビオラ’
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