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宮成なみ「奇跡のごはん」
2008 / 02 / 17 ( Sun ) 21:30:13
16歳で難病「結節性動脈周囲炎」が発症し、社会復帰断念を医師に宣告された著者は、母の独自の「食事療法」で奇跡的に回復した。奇跡を起こした食事の内容とは何か-。難病記でない、食の可能性を描いた一冊。
という


宮成なみ/東洋経済新報社 (2007/08)


本当のところ、治療法のない生まれつきの病気が治ったという事実はありません。しかし、骸骨のように痩せ、学校にも行けなかった著者が、社会生活に復帰できるまでに回復したのは事実です。

腎機能が著しく低下した著者に、母親が編み出した「腎臓に負担をかけない」料理の数々。この食事は、人工透析を受けずに暮らせた奇跡の7年間をくれました。

現在著者は3日に5時間の人工透析を受けながら、料理研究家として働いています。
母が「食事を作ること」にこめていた愛情をちゃんと受け止め、難病に負けず、生きる幸せを見出した著者に知性を感じます。子どもを生み育てる体力のない彼女を支えた恋人(のち夫)とその家族にも敬意を覚えます。

しかし

著者は料理を女性だけのものにしています。「愛する人を幸せにするレシピ」という意味合いを「オトコをメロメロにするレシピ」と言い表わしてはばからない感性には、、、ついていけません。
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テーマ:闘病記 - ジャンル:本・雑誌


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