わが家の母はビョーキです / 中村 ユキ著
![]() 絵はかわいくもきれいでもなく、魅力的でもないです。(サイバラはかわいくもきれいでもなく魅力的)。
でも、するっと読めて分りやすく、漫画という強みはあります。 わが家の母はビョーキです ![]() 母のビョーキは統合失調症。病気をよく知らず、適切な薬を飲まなかったことで、本人もその娘も長くつらい時期を送りました。 自分で刃物を隠しておかないと、母親に刃物で殺されそうになる娘。「娘を殺せ、○○を殺せ」という幻聴から逃れられぬ母。 どちらもつらいと思うけれど、母から逃げるとか母を見捨てるとかしなかった娘は本当に悲しい。母の発症は娘の4歳のときで、娘は母に愛されることがどうしても必要でした・・・・。 そんなこんなを少ない線でたんたんと描いたところに、娘の夫が参入します。 ちょうど「統合失調症であること」がどんなことか分ってきた時期でもあり、おおらかな婿を得た一家は母のビョーキを抱えながら、みんなで幸せに暮らそうと、前向きに回転し始めます。 統合失調症の症状も薬の効き方も人それぞれであろうけれど、この本でイメージはつかめます。 身の回りに統合失調症患者がいない人が読んで、いたずらに統合失調症患者を恐れないようになればいいと思います。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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