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性犯罪被害にあうということ / 小林美佳著
2009 / 01 / 13 ( Tue ) 09:36:07
図書館勤務中最後の選書リストに載っていた本。あのときのデータソースは「これから出る本」だったかな。
若い女性が性犯罪被害者として実名と顔を出して、伝えたかったことを、私も知りたかった・・・・。

性犯罪被害にあうということ
. -- 朝日新聞出版, 2008

性犯罪の被害者になったら、適切な治療(避妊を含む)と証拠保全を受けるため、被害状況はできるだけ正確に伝えること。病院にはレイプキットがあり、被害を最小限にする処置をしてくれる。

二次被害は家族によってもたらされることも多い。家族は自分ではない。
被害者の家族が傷つけあうこともときには避けられない。

性犯罪被害の自助グループや専門のカウンセリング機関のあることを、警察が教えてくれるとは限らない。自分で自分を助ける道をさがそう。

悪いのは加害者。被害者が負い目を持つことはない。

この最後の一点を曇りなく読者に伝えるために、著者は実名と自分の顔を出したのだと思います。
「加害者が悪いに決まっているのに、なぜわざわざそれをいう?」と思う人がもしいたら、この本を読んで欲しいと思います。


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