STAND : 立ち上がる選択 / 大藪順子著
![]() 著者は、日本で育った牧師の娘。アメリカに留学し、カメラマンとして働き出して十年経った頃、自宅アパートで、ドアの鍵を壊して入り込んできた男に、レイプされました。
STAND―立ち上がる選択 ![]() アメリカでは成人女性の4人に1人が、何らかの性犯罪の被害者だそうです。 (そんな国が世界の警察を気取るのはちゃんちゃらオカシイ) そしてそんなに被害者がいても、被害者は外聞を憚り、怯えて暮らしています。 著者もまた、事件のフラッシュバックに苦しみ、自分が悪いことをしたわけではないのに、事件前の自分を喪ってしまいました。 理解してくれる友人や心のよりどころとなる教会の仲間とのふれあいの中で、著者は、性犯罪被害者の写真を撮るという企画を思いつきます。 ポートレイトに添えられた、被写体の名前と略歴。 その集積を見れば、踏みにじられていい人生が一つもないこと、被害者の一人一人にかけがえのない人生があることが伝わって来ます。 わからないのは、著者が獄中の加害者に許しの手紙を出すこと(その後加害者は上告します)。 『罪を憎んで人を憎まず』というのが、どうしてもわからない私です。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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