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舟を編む/三浦しをん
2012 / 08 / 12 ( Sun ) 13:36:26
主人公馬締(まじめ)は自分の世界に夢中なタイプ。馬締が恋する香具矢も板前道一直線。
対する西岡は、個性派の辞書編集部の中で、部員のいびつな才能のフォローをしつつ潤滑油になるタイプ。そして西岡は、自分が一芸に秀でていないことを知っている・・・・。

『舟を編む』はさまざまな個性を持った人たちが目的のために力を合わせる話。得意なことを頑張るしかない馬締と、自分の得意なことではなく馬締の出来ないことをがんばる西岡。チームワークの肝はみんなが他の人が出来ないことを頑張るところにあると、西岡に教えられる気がします。
そして忘れてならないのは、馬締が自分の限界を知り、西岡の助力に心から感謝していること。特化された才能のある人が、往々にして失くしがちな謙虚さゆえに、馬締は可愛いのです。西岡も、この可愛さにやられたクチかもしれません。


この小説は読めば良くわかるけれど、実写化するとどうかなあ。同音異義語が多い日本語。字を見ないで、話す速度で科白の真意を酌めるかどうか、ちょっと心配。


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