八月の光/朽木祥
![]() ファンタジー世界に仮託しない、原爆を主題にした短編小説集。 「助けて」と呼ぶ女子中学生を見捨てて逃げた青年の話が秀逸。 本当は、人の心の綾を丁寧に書いた物語に「秀逸」なんてほめ言葉は使いたくないのですが、今は相応しい言葉がみつかりません。 どの短編も辛い話ですが、読後感が暗くはありません。この悲劇を越えて生きてきた先人への尊敬と親炙を感じます。 自分も、悲劇に負けなかった人たちに学びたいと思います。 スポンサーサイト
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