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驚きの介護民俗学/六車由実
2012 / 08 / 07 ( Tue ) 18:41:51
老人介護施設の利用者(痴呆症患者や統合失調症患者を含む)から聞き取りをして民俗学の記録を残すことが、学問と施設利用者のどちらにも有益だという驚きの介護民俗学。
介護の実践または勉強をしている人なら、「そんなこともあるかもしれない」とけっこう受け入れてくれそうな気がするが、民俗学者はどうかなあ。村の古老は知恵の宝庫でも、養老院のぼけた年寄りの言うことを真に受けてくれるかしら。
幻聴幻視妄想の中から、過去の真実を見極めるのは難しいが、真実に近いものはきっとある。そしてそれは「100%真実でないから価値がない」わけではないと思う。健常者の過去の話だって、意図しない虚飾や自衛のための改変が混じり込むのだから。
介護民俗学が介護者の支えになることだってあるかもしれない。
もしかしたら今自分が読んだ本は介護界(?)の革命を呼ぶ本かもしれないと思いつつ、読了。


サントリー学芸賞受賞の気鋭の民俗学者がちゃんと資格をとって介護職になってしまうところがすごい。研究のために老人を利用するのではなく、「驚き」を持ってわくわくしながら老人と向かい合っています。この「驚き」無くして介護民俗学は成立しないのでしょう。
逆に、民俗学の学者でなくても介護者に「驚く」能力があれば、介護民俗学は全国通津裏うらで豊穣の実りを見せてくれると思います。

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