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障害役者/柳 浩太郎
2010 / 11 / 21 ( Sun ) 00:00:00
大けがの後遺症と闘い続け、著者が為し得た努力の集積は、本当にたいしたものです。が、その努力も、待っていてくれた仕事仲間あったればこそ。
かつ消えかつ結ぶ泡沫のような芸能人の名前。同じ役を何百人で争うその世界で、完全復調はないと分かっている人を、代役を立てて待っていてくれた、いつまでとわからないのに待っていてくれた、仲間達の凄さ。
著者の闘病中は代役を務め、著者が復帰した時は、同じ役の歌と踊りを演じ、著者に決めぜりふときめポーズを譲った、ダブルキャスト彼の名とおいたちも本にするべきでは?
そんな仲間を持った著者、柳浩太郎という人に魅力がなかったはずはなかろうともいえます。今度見てみよう。


著者の生活の便のためには、障害は軽い方がよく、努力が報われてより身体の自由がきくようになってほしいと思うけれど、障害を抱えたまま役者業で食っていけたら素晴らしいと思います。

健常者である役者が障害者の役をやる必要がなくなるといい。盲人の役は盲人の役者が、ろうの役はろうの役者がやればいいのです。現実にに一定割合で障害者がいるなら、役者にも一定割合で障害者がいて当たり前。
舞台なり映画なりを作る現場が、走れず、言おうとした言葉を忘れがちな人の個性を生かして行けるなら、きっと見応えのある舞台が、映画が出来る気がします。

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