イラスト図解古事記 : 神がみの物語 / 三浦佑之現代語訳 ; PHP研究所編
![]() 絵本かな、と思うとそれは甘い。結構読みでがあります。
もちろん「絵で見る世界の名作」ですから、原作からしたら簡略も簡略。私にぴったりです(笑) イラスト図解 古事記 (絵でみる世界の名作) ![]() 著者はしをんさんのお父君。娘の文体を真似たのか?という擬古老人文。「そうさのう」「だったのじゃ」「お楽しみにしておこうかの」で話が進みます。はるかな大昔の神話だから、これでいいのじゃ。 しかし古事記という物語は、腹の立つことの多い物語です。 子をなしておきながら、望んでいたような子でなかったので「これは私たちの子ではない」と川に流すイザナギとイザナミ。奇形の子どもが生まれたことの原因は、女であるイザナミが男のイザナギに先に声をかけたからだという古事記。 バッカモーン。こんなもんが神と呼ばれる国に住んで悲しいわ。 他にも「いくらなんでもそりゃないでしょう」というつっこみどころ満載。 神話だから整合性や科学性が無視されるのはいいけど、倫理感覚のぶっ飛び方に、度肝を抜かれることたびたび。 ワニという本文に鮫の絵がついていることへの解説はないし、イラストレーションに対して「鎌倉時代には写真のような神殿が建ち」と解説しちゃうし、解説もイマイチです。 でも、敬して遠ざけていた古典のあらましを知るのには充分。これだけ長く遠ざけていた古典。門口に立っただけでも大躍進です(笑) ![]() ![]() スポンサーサイト
|
|
No title
こんばんは♪ 色々とありまして、すっかりご無沙汰してしまいました。 また宜しくお願いします。 ついに古事記もイラスト図解になったんですねー。 どんな図解なのかしら?神々相関図?なんてありそうですね。 若いひとたちには、入門編になっていいのかもしれませんね。 |
* HOME *
|