徘徊老人の夏 / 種村季弘著

2008 / 08 / 30 ( Sat ) 22:37:40
碩学の、軽快なエッセイ。年は寄っても筆は軽快。逝去が惜しまれます。
徘徊老人の夏
-- 筑摩書房, 1997
時どき、文章の中に赤瀬川源平さんや南伸坊さんの名が見られ、「
狸の夫婦」を読んだばかりの自分は、なんだかご近所であったお話を聞いているような気がしてきます。
年をとるならかくのごとく飄々といきたいものだと思いますが、ドイツ文学で鍛えた精神力を持たない私には、多分真似できないことでしょう。
自分の行きつけない道を徘徊した人の話は、味わい深いものです。

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