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スーザン・ボイル 夢かなって
2010 / 07 / 13 ( Tue ) 21:50:50
アリス モンゴメリー
早川書房
発売日:2010-02

生まれた時の酸欠のせいで、軽い学習障害があるというスーザン・ボイル。
「障害とどのように折り合って歌唱の才能を生かしているのか」を知りたくてひもときましたが、それはあまり書かれていませんでした。学習障害ゆえの苦労は、幼少時にはあったものの現在ではないかのようです。

イギリスやアメリカでは圧倒的な才能と基本的に善良な人柄があれば、他には何もなくてもかまわないということかな。
スーザンはアイルランドに生まれ、イギリスのオーデション番組に出て正解でした。スーザンが、精神病ではなく学習障害だとわかってもらえれば、それでよい場所、「スーザンの障害と世間慣れしていない経歴は周囲がサポートして、世界の共有財産であるスーザンの歌こそ守るべきだ」という世論が生まれる場所で生きられて、つくづくよかったと思います。日本にこんな歌姫が現れたら、日本人はその歌姫と同国人であることを誇りに思うかどころか、見世物として消費してしまうのではないかと危ぶまれます。

また著者は、47歳の普通の中年女性が、並はずれた歌唱力の持ち主だったから、世界は狂喜して彼女を迎え入れたかのように書いているけど、そうじゃないと思います。
47歳の並はずれてちんけなおばさんが、稀有な歌唱力の持ち主だったから、世界は狂喜して彼女を迎え入れたんです。
スーボーの魅力は、見栄えの悪さと声のよさとの、ギャップの大きさにあった。そこそこの、たとえばこの本のジャケット写真ほどに洗練された女性だったらここまで世界的な現象は起きなかったと、私は思います。



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