阪急電車/有川 浩
![]() 一駅ごとに物語が進行する。乗り合わせた乗客たちが互いの物語に少しずつ関わり合いながら、順繰りに主役をつとめて。 ちょっと話がクドイ気がしました。そこまで言わなくても分かるよ、みたいな。でも、世の中善意や常識が通らないことも多いから、勧善懲悪場面はスカッとします。 全体に深みと悪意のない、明るくほっとする短編集です。 しかししかししかし、私が感心したのは私の前にこの本を借りた人です。 スピン(しおり紐)が109ページに入ってたんです。 まったくしゃれたことをしてくれるじゃないですか。(109ページのどこがしゃれているかは、ぜひ現物を手にとってお確かめください) もしかしたらこれをしたのは図書館員? 「阪急電車」が返却されてくるたびに、スピンをこの位置に直して次の貸出に回したりして?? 有川浩を愛する書店員がやったことを、その後にこの本を読んだ人が順繰りに踏襲してきた可能性もあります。 もちろん私も、本を返却する時スピン(しおり紐)を109ページに挟みます。 次に読む人が気づいてくれるよう祈りながら・・・・。 ![]() ![]() スポンサーサイト
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