花水川 |
2018/02/26(Mon)
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先日箱根に研修に行ったんですが、途中「花水川」を渡ったんです。
毎年2月末から3月は物欲に悩むのに、今年はそれが来ないなーと思っていたのに。やはり運命という奴でしょうか。 新苗の売り出し時期に「花水川」を渡るなんて、‘花水川’と縁がなかったとは思えません。
花水川のそばにあるナーセリーのネットカタログを見ると、当たり前だけど、‘花水川’以外の花も載っています。 そうするとどこからともなく 「送料がもったいないからもう1・2品種買おうか」 という悪魔のささやきが聞こえ、心が千々に乱れます。
「このナーセリーには昨年足を運んでいる。今年は行くのを我慢して、湘南までの交通費で苗を買えばいいんじゃないかしら。 そしたら、・・・・高いものでなければ3品種は買える!!」
などとどんどん危険な方向に思いが廻ります。 あのとき、花水川に流れていたのは呼び水という名の水だったと、今なら分かる私です。
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アーマンデイー・アップルブロッサムは生きている |
2018/02/25(Sun)
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アーマンデイー・アップルブロッサムの芽を撮ってみました。 花芽ではないかと思います。(まだ断言できません)
花芽かなと思われる芽はふたつだけです。大変貴重。
これから行きぬくためには葉芽も大変貴重です。 数えてないけど。
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挽歌 勝地真心居士 |
2018/02/11(Sun)
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平屋建ての緩和ケア病棟部屋番号は十二までにて足りにけるかも
急変の報に急ぎし病室のなぜかドアーの開いていたり
看護士のひとりはたらく病室は戸棚も窓も開いておりぬ
看護士の答えに主語は省かれてただ平らかに「お帰りなられました」
旅立ちの叔父の車を追うためにエンジンかけてくれる夫なり
永遠に間に合わないと知りながら叔父の辿りし道にて戻る
叔父眠る布団に金糸の菊縫われいい布団だねと話しかけたり
叔父の声耳には聞こえず心には次々届く降るように
(四九日まで魂が家の梁に留まると聞くが梁の見えない現代建築である) 叔父のまなざしありはせぬかと幾度もまた幾たびも梁を探しぬ
話好きの陽気な叔父の側に添う身内の話は途切れあらずよ
キュウリ切る腕なら市長をしのぐぞと叔父が言へるを市長は知らず
ホウレンソウやわらかくかつシャキッとし甘くもありて叔父の味なり
抗癌剤治療の合間に蒔きし種市場に出せる葉物となりぬ
(農業を継ぐ子どもはおらず) ハウス内の作物をみな甥に譲り甥も通ふよ上武市場に
一国の主(ぬし)にしあれば決断の続く一世(ひとよ)よ百姓てふは
百姓を年が経るほど好きになり「勝地心真居士」誕生す
雪害と国の補償と意地と誇り迷いせめぎて農を繋ぎぬ
志(こころざし)半ばに倒ると志(こころざし)無くて倒るは同じにあらず
再建のハウスでせめてあと五年 叶わねどけふホウレンソウ緑
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