冬咲きクレマチスのジングル・ベル開花
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ありのままの私/安冨歩
![]() ファッションは女物が好きで、女性装が落ち着く。自意識は女性で、昔から女性の友達の方がしっくりくる。 恋愛の対象は女性で、性器を女性化したいと思ったことはない。オネエ言葉は使わないという著者。 性同一性障害の障害という言葉が、男性の体を持ったまま女性装で暮らしたい人、身体的性別を変えずに同性を愛する人を圧迫するという指摘には、その通りだと思います。 生まれ持った体のまま、同性のパートナーを持つことは許さない。体にメスを入れるなら許す、というのは非道でしょう。 それにしても、『異性装は本人の自由』で通る東京大学という職場の、揺るぎない学問への信頼よ。真理は我らを自由にする、ということですかね。 |
サニタリー
![]() ![]() ロッカーコーナーと和室の間に仕切りはなく、誰でもロッカー前を通れる構造になっている。 ロッカーと壁の間を通って行ってみると、カーテンが少し開いている。カーテンレールから<サニタリー>という案内札が下がっていた。 え?トイレ? と驚いたが、人が入っていないのは明らかだったから、開きかけのカーテンを全開してみた。 ![]() 円筒の床の真ん中に人が座れるくらい大きな茶色の箱が置いてあり、この箱をカーテンの外に出さないとシャワーは使えない。普段は使用しないシャワー室を物置にしているのかな。しかしあのリユースの匠が無駄な空間を作るだろうか? よく見ると、換気扇の反対側にガラス扉つきの吊り棚がある。吊り棚に入っているのは・・・・、バスタオル、おむつ、生理用品。 しまった。ここは女子の領分だったか。すぐ、すぐに退散だ。 シャシャッとカーテンを閉め、和室に帰って来てから考えた。もしかしてあの茶色い箱は棚の中身を出すときの踏み台だろうか? しかし追及は後にしよう。俺は小心ものだから、危うきに近づくのはやぶさかである。 |
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