旦那(アキラ)さんはアスペルガー―4年目の自立!?/野波ツナ
![]() アキラさんは1人暮らしでしあわせになりました。本人の自由の範囲が広すぎず狭すぎないのがアスペルガーの幸せで、適度な枠がアキラさんには1人暮らしだったみたい。 小さな1DKで1人暮らし、週払いの給料。→二部屋以上の住まいで月給生活というふうに、枠の広さを広げてから、他人との共同生活にチャレンジしていたら、借金による家族離散はさけられたかもしれません。でも、本人と親にアスペルガーがわかっていなかったから、なにか訓練が必要という発想がなかった・・・・。 困り感がないと訓練の必要を感じない。 困り感が強いと二次障害を受けやすい。 本人が困らないとパートナーがカサンドラ症候群になる。カサンドラになったら離れることが最良の治療。 ・・・というのがシリーズ4冊の流れ。 「アスペルガーの人とパートナーを組むときは保護者マインドが必須。保護者じゃいやで、家族の問題に協同で当たりたいと思う人はアスペルガーの人と結婚しない方がいい」というのが自分の結論です。 ツナさんとアキラさんは、アスペルガーに気付いたのが結婚・2人の子ども出生後だったから、別れて暮らすしかなくなりました。でも、この一家が不幸なわけではないので、私の結論は「幸せになるためには」ではなく「カサンドラ症候群にならないためには」という前提で成り立つ限定理論です。 |
賢者の愛/山田詠美
![]() 痴人の愛を下敷きに、直己という少年を調教する親世代の女性真由子をえがきます。 調教という言葉では言い尽くせていないけど、教育じゃないし飼育でもなくて、何だろう? イライザや紫の上が、世間に認められる理想の女性像を目指して育てられたのに対して、直己は「ヴェルレーヌを読む土方」に育てられるのだから、世間の評価より真由子の美意識が絶対です。 真由子に手なずけられた直己は幸せそうで、大人になっても我から真由子に付き従っています。 淫行条例にも抵触せず、本人同士が幸せで、社会に害をなさないなら、痴人だろうが賢者だろうが、余人(親も)干渉できません。干渉できない愛の中に、かつて自分を裏切った男女を親とする息子を取りこむのが、真由子の復讐。 一度は成立した復讐だけど、作者はラストに事件を用意しています。 登場人物の誰が幸せで誰が不幸なのか、読む人によって違う感想を持つだろうと思いますが、女は過去をこじらせるが、男は脳天気だなあというのが私の感想です。 |
困ったときには図書館へ/神代浩
![]() 確かにいい話ですが、前提として困ったときに本を読む人がいなければなりません。窮状(失職したとかガンに罹ったとか)を本を読んで脱出しようと思うほど、読書の効用は信頼されているんでしょうか? 反響があったとしても、普段から図書館で本を読んでいる人が、図書館の特集で貧困問題や闘病記に興味を持ったというケースが多いんじゃないかと穿って読んでしまいました。 図書館の外から人が集まるためには、読書人口が問題だろうと思います。2週間に1冊単行本を読む大人が、10人のうち何人いるのでしょう。活字に親しむ人を増やす努力を、出版業界書店業界と共にしないと、日本のジリ貧はまぬがれないと思います。 |
旦那(アキラ)さんはアスペルガー しあわせのさがし方/野波ツナ
![]() 世間では婚約時代の2人に「今が一番いいときよ」という人が珍しくありません。でも著者の結婚は、夫になったアキラさんの気持ちが、婚約時代と寸分かわらなったゆえに、別居にいたりました。 定型発達の人は、子どもが成長する間だけでなく。大人になっても変わり続けることを求めているものなんですね。自覚がありませんでした。 ドラマも物語も「変わらない気持ち」を美徳とすることが多いけど、それは多くの人の気持ちが変わって行くから、変わって行くのが当たり前だから、その中の変わらない部分が貴重に思えるってだけで、変わらないのがいいことではなかったんだ、とこの本を読んで思いました。 変わろうとも、変わりたちとも思わない、アスペルガーのアキラさん。もう一度家族一緒に暮らしたいと、自分から言うことはないだろうアキラさん。自分の好きな人で自分を好きな人とだけ付き合っていれば不満はないアキラさん。 誰か怒っていても、黙っていればいずれ怒りが静まります、と言い切れるのは、怒って去っていた人を追ったことがないから。相手があきらめたことを解決(怒りが解けた)と思えるなら、そりゃあ困り感はないでしょう。アスペルガーの中の、生きづらさを感じないのタイプの人は、ある意味最強の人だと思います。 しかし「本人が困らなければそれは障害でも病気でもない」という医療者の態度は、どうなんでしょう。 本人の変わりに困っている家族や同僚は、誰が助けてくれるのでしょう。その辺は「旦那(アキラ)さんはアスペルガー 奥(ツナ)さんはカサンドラ」に出てくるかな? |
紅白大鉢 ~ロコ‐コラとフービ20150222~
![]() ![]() ![]() ロコ‐コラとフービを大鉢に植えこみました。2株とも6号以上の鉢に植えていたもので、今回2株を植えこむ鉢は直径38cmです。 ロコ‐コラもフービも、今迄花数が思うように増えて来ませんでした。今年こそ!と期待しています。 植えこみ後は来週使う鉢を洗ったり、早くも生えてきた雑草をぬいたりして、大きな進展は無し。そう、確実に草は生えて来てます。特にホトケノザ。 しかし神様はホトケノザにもクレマチスにも公平でした。 厳しい寒さで何度も霜柱が立って、越冬できたか心配していたビクトリア(2年生苗)のポットに、芽が出ているのを見つけました。ъ( ゚ー^) |
旦那(アキラ)さんはアスペルガー ウチのパパってなんかヘン!?/野波ツナ
![]() 妻は夫と添い続ける努力をするも、別れてやり直す努力をするも、自分の選択で選べます。でも、子どもは親を選べないんだな。。。。 「なんかヘン?」なパパだけど、子どもたちはパパを好きだから、大変。親を嫌ったり憎んだりするのも大変だが、好きなパパに傷つけられることが残酷に思えます。 愛しているのに愛させてもらえない子どもと、愛しているのに傷つけてしまう親は、残念な組み合わせ。 ただ、子どもはいつまでも子どもじゃないから、いつかこのASパパ(アキラさん)に傷つけられない強さを獲得できるかもしれない。それが希望です。 しかしパパの方は、いつまでも親役割を果たすことはないでしょう。親役割を果たさない親を子どもたちが受容していく物語はまだ、緒についたばかりです。 |
みんなの商店まるごと見本市 20150222
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() りそな銀行のりそにゃもいたけど、写真を撮る気がおきませんでした。 (スレンダーなキャラには親近感を感じられないのです)。 ![]() ![]() 私? 追っかけたりしませんよ。もっぱら先回り。(〃 ̄ω ̄〃ゞ ![]() ![]() 妖怪体操第一じゃない妖怪体操の曲を踊ったんだけど、妖怪に疎い私は曲名を聞きながら忘れてしまいました。ごめんなさい。 ![]() ![]() ![]() ふっかちゃんは手足が短いので、細かい振付は無理だけど、体全体で大きく踊ります。上手! ![]() わかばの串カツ、日野沢おやきの会のおやき・たらし焼き、安納芋の天ぷら、クレープ、みそドーナツ、ねぎみそコロッケを食べました。美味しかったです。でもみそポテトも食べるべきでした。カンタービレな一日でした。 |
旦那(アキラ)さんはアスペルガー/野波ツナ
![]() 旦那(アキラ)さんシリーズ第一弾。 どうしてアスペルガーのアキラさんが「心がひろい人」に見えたのか、なぜ子どもが2人生まれるまで旦那(アキラ)さんのアスペルガーに気付かなかったのか、読んでみてその疑問が解けました。 アキラさんには嘘も演技もなくて、ツナさん(現在は妻)が自分にいいように解釈していただけ。 ただ、その解釈は、当時にしたら無理のないものだったし、ツナさん以外にもアキラさんのことを「心が広い」「穏やかな人」と思った人は少なくなかったんじゃないかと思います。他人の性質をネガティブにとらえるより、ポジティブにとらえられた方が、社会的にうまくいくことの方が多いのですから、ツナさんの受け止め方は(解釈の仕方)は前向きなキャラクターならではだと思います。 「善意に解釈」したことが自分にとって都合がよければ、人は自分の解釈を信じてしまうと思います。配偶者がアスペルガーと知らずに一緒になった人は、ツナさん以外にもたくさんいるだろうと思いました。 |
滝壺の夢ふたたび
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 大きい3株は鉢中鉢を止めて直植えにし、ロウグチの1年生苗は鉢ごと抜いて、空いた所にエリオステモン2年生苗を入れてみることにしました。 エリオステモンもまだ花を見ていないので、イメージに合わなかったら植えかえられるよう深型5号鉢鉢ごと植えこんでいます。(左写真) これで青や白の花が多ければ、今度こそ花の「滝壺」。チェリーリップ実生の花が多くを占めるなら・・・「レインボーシャワー」とでも名前を変えましょうか。 いやはや、問題なのは寄せ植えの作品名ではなく花の咲きぶり咲かせ方。命名はとらぬ狸のなんとかだとわかってはいるのですが、今できることはもうないので・・・・。 |
考えるマナー
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いつもとなりに/ジョンソン祥子
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わが子よ/共同通信社社会部編
![]() 日本の妊婦の100%近い人が受けているだろう超音波診断。これも出生前診断だと言い切ればいいのに、なぜそう言わないんだろう?と思いました。 羊水検査は望んだ人が受けることが多いけど、超音波診断は受けるかどうか希望を問わずに為されているところに大いに問題があると思うんだけど。 超音波診断で四肢の異常が認められたり、赤ちゃんが夫婦の望む性別でないという理由で中絶されることはないのか、その辺は全然取材されていませんでした。 がん検診もそうだけど、検査ならなんでも受けないより受けた方がいいという妄信はもう卒業して、どうしても必要な検査だけを選んで受けられるようになりたいものです。 不妊治療をどこまでするか、養子を迎えることの抵抗をどう減らすかといった問題についても取材されています。多くの人の心情が集められ、正解は示されません。 正解はそれぞれの心の中にあるということなのでしょう・・・・。 |
海外マラソンRunRun旅/たかぎなおこ
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どこへ行く、ワルシャフスカ・ニキ
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プリバルチカの行方
![]() ![]() ![]() ![]() 這う姿にも趣がありますが、場所柄水はけが良すぎる傾向があり、植えた場所が木の根元に近過ぎたのにも無理がありました。 ![]() ![]() ![]() 水分が足りないなら、優先権は先住者である岩つつじ(母のお気に入り)にあり、岩つつじの根を極力傷めないようにプリバルチカをどこかに移植しなくてはなりません。難易度の高いミッションです・・・・。 右3枚の写真は石垣の上の苗の親株です。シーズンや天候によって、色々な表情を見せてくれます。 |
ザ・プレジデントの消息
![]() ![]() ![]() ザ・ファーストレディは以前からの地上部枯死で、春に地中芽が出てくることに賭けています。(左写真の薄紫の花がザ・ファーストレディ) しかし、つるがたくさんあるザ・プレジデントには花芽がないんです。これは花芽?と思えたのは2個だけでした。枯れ枝も多く、半分以上の枝を切り捨て、葉芽しかないけど生きているのが明らかな枝をつる下げしました。 ![]() ![]() 翻ってジリアン・ブレイズ。枯れた枝は数本でしたが、残っているのが細いつるばかり。確かに芽はあるけど、葉芽か花芽か判然としません。それに芽があるのはなんとしても細い枝です。地中芽に期待します。 |
H・Fヤングの取り扱い
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大輪弱剪定コーナーのつる下げ
![]() ![]() ![]() サンセットが消滅しているので、つる下げしたのはザ・プレジデント、シルバー・ムーン、マトカ・シェドリスカの3品種です。 剪定済みだったけれど、つる下げ前に支柱であるワイヤーメッシュを20cm右にずらすため、ビニタイ止めしていた個所を一度全部ほどく必要があって、いと面倒くさし。 実はまだマトカ・シェドリスカのつる下げは半分しか済んでいません。今迄あったワイヤーメッシュをずらして、出来たすきまにもう1枚ワイヤーメッシュを導入中だからです。 ![]() ![]() 小さい小さい土木工事だけど、何回やりなおせばできるかしら(ー。ー)フゥ 明日こそ、作業中の写真、出来上がりの写真を撮っておかなくては。 本日ちょっぴり気になったのは、ザ・プレジデントの芽が、みんな葉芽なんじゃないかということ。 明日運よく早く作業が進んで、もう一株あるザ・プレジデントのつる下げができれば、花芽と葉芽の区別がつくかもしれない。まさかまさかまさか、2株とも葉芽ばかりってことは、ない・・・・でしょうね? |
映画「ぶどうのなみだ」
![]() ![]() 挫折した兄と、孤独に傷ついた弟。海道空知の自然の中でしあわせのパン同様、真実味はあっても現実味がない警官や郵便配達員が出てきて兄弟を支えます。 でも何よりも力になったのは、ぶどうの木・・・・。 愛嬌のあるキャラクターを演じることが多い大泉洋ですが、今回は大いに屈託のある役で、映画の最後の3分くらいになってやっと笑顔を見せます。 この役なら他の人でもいいんじゃないか。なんか勿体ない使い方だったな、という気がします。 |
『DOCTORS3~最強の役者
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映画「ST 赤と白の捜査ファイル」
![]() ![]() テレビで只で見ていたシリーズを、わざわざ劇場に出向いて料金払って見る価値があるのかといったら・・・、行ったかいがありました。 今回の敵は手ごわく、STが出しぬかれること2度3度だったし、子役はまさに「山椒は小粒で」だったし、なにより謎だけでなく心が解けて終わったのがよかった。 頭は切れるが根が子どもな赤城、頭は赤城に置いていかれているが赤城よりは大人の百合根。 2人とも自分にないものをないと認めることができたのが、大収穫。特に世界一オレ様キャラの赤城が、クイズの答えがわからないと(暗にだが)言えたところにほっとしました。赤城の降参を汲んでくれた百合根は本当にいい男でした。 |
超巨大輪コーナースタンバイ
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中島みゆき「縁会2012~3 劇場版」
![]() ![]() チケットは2500円で映画館の会員割引の対象外。映画としては高いけど、コンサートに行くことを考えたらとても手軽。 無論、生のコンサートとは全く別物だけど、自宅ではないハコの中で、外部環境と隔絶した暗闇で、明るいスクリーンに向かうのは、やはり劇場(映画館)ならではの感興があります。 最初に思ったことは、バイオリンがカッコイイということ。バイオリニストの容姿やピンヒールの立姿ではなく、バイオリンの音がカッコイイ。みゆきさんの紡ぐ旋律をオーケストレーションしたらどんなに美しかろうと「縁会」の冒頭、中島みゆき登場前に思いました。 ![]() 所詮映画(録音録画)だから、スゴイといってもどれだけ機械調整が入っているのかはわかりません。 生の舞台はどんなどろうという想像を喚起すれば映画は成功でしょう。大成功だと思います。 |
映画「マエストロ」
![]() ![]() いやー、コンサートマスターって大変なんですね。まして松坂桃李くらい若年のコンサートマスターが、63歳までの年長者たちを束ねて行こうとするとなると。 でも、この間読んだばかりの「棒を振る人生 (PHP新書)」いにあった通り、音楽家たちはまずよい音楽に魂を捧げているのいるので、苦労しつつも指揮者と団員が理解し合って行きます。 ![]() 指揮者役の西田敏行の指揮指導をしたのは佐渡裕。 「いい音を得るためだったら何でもやる」という佐渡さん。指揮台で飛び上がるのなんか序の口で、寝転がったこともあるとか。そんな佐渡裕指揮スタイルは西田敏行マエストロ(天道徹三郎)にピッタリでした。 ![]() 多分楽器や指揮の訓練を初めて受けたであろう役者さんたちの、指揮ぶり演奏ぶりに、あらためて「役者ってすごい」と思いました。 |
棒を振る人生 /佐渡裕
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映画「ベイマックス」
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映画三昧
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赤壁スタンバイ
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ぼくはアスペルガー症候群/権田真吾
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ゆるい生活/群ようこ
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