ビブリア古書堂の事件手帖 (5) /三上延 |
2014/02/28(Fri)
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今回はブラック・ジャックと寺山修二、それも「われに五月を」が出て来て、一気読みしてしまいました。 謎ときは面白かったけど、栞子のお母さんは存在の不気味さを増しています。人間、自分を理解してもらうのは好きだけど、自分の思考を透視されるのは味悪く感じるものです。 ヒロインの栞子を不気味な人にしないで、不気味なまでに頭の切れるその母親と渡り合わせるのは、至難の技だったことでしょう。 著者に「お疲れさま」と言いたいです。「おかげで楽しく読めました。次巻もよろしくお願いします」とも。 スポンサーサイト
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本当はひどかった昔の日本/大塚ひかり |
2014/02/27(Thu)
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過去の日本。弱者に対する差別や虐待の残虐さは凄まじいものがあったなと、著者とともに古典を振りかえりながら思いました。 そしてこの「弱者」に子ども、妊婦、老人、障害者、容貌の残念な人が含まれるんです。この中のどれにも該当せずに人生を終えられる人はいません。 そう思うと、差別がないとは言えないけど、弱者が迫害されたり、直接的に危害を加えられたりせずに済む現代は、確かに幸せだと思います。 特に驚いたのは、捨て子は野犬に食われるのが当たり前であったということ。 悪評高い生類憐みの令だが、その中には捨て子を禁じる命令もあり、その点では画期的だった。お上が厳しく禁じるまで、捨て子はありふれた必要悪だったのだということ。 少しずつだが確かに、日本人は社会をよいものにしてきました。同時に、ほんの少しずつしかよくなっていません。古典の描いた社会と現代の差異を考えるのは、日本人の現実と希望を見据えることだと思います。 |
おいくら万円/MONOQLO編集部 |
2014/02/26(Wed)
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ディズニーランドを貸し切りにしたらいくらかかるかとか、自家用ジェットを買って維持するのに幾らかかるかとか、「有閑倶楽部」を描く人の資料にぴったり。 探偵に浮気調査を頼む時の費用がどれくらい、浮気による慰謝料の相場はどれくらいとか、知っていると週刊誌を読むの楽しいかも。 海の家の経営をしたいとか、占師になりたいとか、ハローワークで知りづらい職業の収入目安が分かるので、就職前に読むと視野が広がるかも。 ということで、今の自分に役立つ知識はほとんど得られませんが、テレビのバラエティ番組を見るように楽しめる本です。 |
その日本語、ヨロシイですか?/井上孝夫 |
2014/02/25(Tue)
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新潮社校閲部の部長さんが挿入された漫画の中の「架空の会社の校閲部に入った2人の新人」を見守りつつ、自分の経験を語ります。 辞書編集者の書く日本語本と違うのは、「何が正しいか」ではなく「何が届けたい相手に届くのか」を一番に考えていること。 この本の真骨頂は最後の最後、奥付けの上に表れます。 校閲者の自負と謙虚さこもごもに、言葉の素人であることの面目躍如の文章です。 この本の最大の効果は、読んだ人に「本を出すときは新潮社から出したい」と思わせることかな? |
雪解け |
2014/02/22(Sat)
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![]() ![]() 週半ばまでは「トンネルを抜けなくても雪国だった。夜の底が白くなった」だったけど、昨日あたりから「夜の底が白くなり、かつところどころ底が抜けた」状態です。 |
水を抱く/石田衣良 |
2014/02/21(Fri)
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ちょっとそこまで ひとり旅 だれかと旅/益田ミリ |
2014/02/20(Thu)
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一人旅、お母さんと二人旅、女友達とグループ旅、それらといっしょに彼と二人旅というのが平然と並んでるのが新鮮。 旅の同行者としてだけ淡々と彼のことが書かれているので、なんかめずらしい(笑) あとその異性のパートナーのことを「うちの彼」と書いているのも目新しかった。うちの彼がいるならよその彼もいるのかな?なんてね。 子育てしながら子ども時代をやり直すという話は聞いたことがあるけど、母親と旅行しながら、もし自分が子どもを生んでいたら将来経験したかもしてない「娘と旅行する母」の気持ちを共有するなんて、何とまあ、さすが作家だなあと思います。 |
ふっかちゃん雪だるま |
2014/02/19(Wed)
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![]() ![]() このだるまがあるのはこの家の敷地外。ここんちの人は、これだけ大量の歩道の雪かきをしたんですね。 写真では見えずらいけど、チューリップボタンの位置にはチューリップの造花を挿してあります。 この雪が消えた後も、ここを通るたびにこの家の人に手を振りたくなる、そんな気がします。 |
彼女たちはなぜ万引きがやめられないのか? 窃盗癖という病/河村重実 |
2014/02/18(Tue)
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病気としての窃盗癖。 ただ罪を糾弾するだけでなく、治療の道を探ること。 その道を知る人が多くなれば、窃盗の加害者も被害者も減るでしょう。学校関係者、青少年の福祉に関係する人たちに読んでおいてほしい本です。 |
雪害 -坂戸市赤尾- |
2014/02/17(Mon)
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![]() ![]() 今回の雪で、息子の出身保育園が倒壊しました。屋根の棟木が折れて、ホールに刺さっているというから、全壊に近いと思います。息子の在園中から、「立っているのか生えているのか」という風情の建物でしたが、「急逝」という感じで、悲しいです。 |
「かわいい」論/四方田犬彦 |
2014/02/08(Sat)
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「オバサン」はなぜ嫌われるか /田中ひかる |
2014/02/06(Thu)
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幸福な生活/百田尚樹 |
2014/02/04(Tue)
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短編集。半分くらいはオチ(というか結末)が予想出来るのですが、予想できるからって面白くないわけじゃない。 例えるなら、ジェットコースターの最初の登りですね。やがて急降下するのが分かっているのに、どんどんどん高く登っていく、あの時の気持ちで種明かしまでを読み進んで行くんです。 ああ、スリルある一冊でした。 |
ロングアーチ手前の面 シミュレーション部分改訂 |
2014/02/01(Sat)
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![]() ![]() ![]() 天使の首飾り ベティ・コーニング 踊場の写真がなくて、今一つこれが正しい選択かどうかわからない。 でも、天使の首飾りはあまり伸びないから、今はアーチ上部が空いちゃってるんだよね。ちなみに、現在天使の首飾りの左隣にあるのはラプソディ。 |
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