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映画「清須会議」
2013 / 11 / 17 ( Sun ) 21:06:40
清須会議 (幻冬舎文庫)映画「清須会議」を見て来ました。ネタばれ部分は白文字にします。読んでもいい方のみ反転してご覧ください。

織田家の跡目を決する会議が清須会議。「この評定(ひょうじょう)は戦じゃ」そんな科白で始まります。
この戦に勝つのは誰か、歴史教科書は教えてくれますが、本当はみんな勝者でみんな敗者だったんですね。評定では対立する意見を言われても、生涯忘れぬ友である、丹羽と柴田。評定で負けて、恋で秀吉に勝利する柴田。前夫と息子の敵である秀吉を滅することが出来ず、我が身でできる最大の仕返しをするお市。夫は殺されたけれど、我が子を後継ぎにできた松。
いや、まあ、みなさん、悲喜こもごも。
あ、敗者の自覚がある人が一人だけいました。織田家が既に滅びていると思う織田三十郎です。
一人の例外を除いて、人はみな、勝者であり敗者である。
勝ち負けなんて表層の、または暫定のものでしかないというのが、この評定の結論だと思います。



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