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ねじれた絆/奥野修司
2013 / 10 / 16 ( Wed ) 23:12:50
子どもの取り違えという稀有な経験をさせられた二組の家族。
この本が本当のことを書いているなら、テレビのドキュメンタリーは嘘だし、テレビのドキュメンタリーが本当なら、この本は嘘を書いていることになります。
この本が真実を書いているなら、被害家族、特にとり違えられた子どもの妹達にとって、書籍化は酷過ぎるでしょう。
血の絆と情の絆のどちらが強いか、大事か、それは確かに世に問う価値のあるテーマ。でも、無辜の庶民のプライバシーを世に晒して、被害家族の傷を深めてまでするべきことだったのでしょうか。
本は事件の発生から17年後に刊行されています。取材をするのはいいけれど、発表はもっともっと待った方がよかった気がします。普遍的なテーマだからこそ。


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テーマ:ノンフィクション - ジャンル:本・雑誌


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