わが家の母はビョーキです /中村ユキ |
2013/10/31(Thu)
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病気のことを知らないと、早期治療のチャンスを逃してしまうから、それを他の人にも知ってもらいたいと、思い出の痛みに耐えて描いた回顧録。 統合失調症は分裂病という恐い名前で呼ばれていたというけれど、病気の実態を知らなければ、統合失調症も分裂病も恐いことに変わりはないと思います。だから、この本を描いてくれてありがたいです。 「新しい薬の開発と心理社会的ケアの進歩により、初発患者のほぼ半数は、完全かつ長期的な回復を期待できるようになりました(WHO 2001)。」という状況で、「統合失調症は治る病気」と言い切っていいかどうかは疑問ですが、著者と著者の配偶者が、病気のおかあさんと上手く付き合う道を探し出す所に、救いと希望があります。 お母さんは自分の病気と、家族はお母さんの病気と、共存していくやり方を、見せてくれてありがとうと言いたいです。 スポンサーサイト
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ねぎジェット号スタンバイ |
2013/10/31(Thu)
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西荻窪の古本屋さん /広瀬洋一 |
2013/10/30(Wed)
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仕入れは楽ちんな一方、押し寄せる新刊の物量の前に回転の鈍い本は返品せざるを得ない新刊書店。 仕入れには縁が必要だけど、期限を切って返品する必要がない(返品できない)古書店。 いい棚を作りたかったら、書店員より古書店員になった方がいいかも? と思うくらい、生き生きと古書店運営を語る著者。 しかし、夕飯を食べてから行ける(夜遅くまで営業している)古本屋が多いから西荻に住むという人がいるんですね。 住まう場所を自分で選べる大人っていいなあと思います。 |
咲いていた日枝 |
2013/10/30(Wed)
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美白ずみふっかちゃん |
2013/10/30(Wed)
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アンの想い出の日々(上)/ルーシー・モードモンゴメリ |
2013/10/29(Tue)
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「これを読まないとアンシリーズは終わらない」という意の帯コピーに、読む気が萎えます。だって終わって欲しくないもの。 それでも、上巻は読んでしまいました。アンの書いた詩は全然ピンとこないので読み飛ばしました。 ギルバートがとっても「できた男」になっていて、イメージが拡散してしまった気がします。チキンの切り分けに苦闘したり、ジム船長と一緒になってミス・コーネリアをからかったりしていた時の方が個性的だったのに、万人受けする人格者になっちゃって、つまんない。 アンもそうです。みんなに尊敬される(若干嫉妬もされてますが)立派な婦人になって、村の灯台みたいに扱われています。アンに不幸になって欲しいわけじゃないけれど、苦労なしのように書かれると、もの足りなさを感じます。 上巻の解説によれば、下巻は第二次世界大戦に際したブライス家の苦悩が描かれる模様。 上巻でアンの子育て時代の牧歌的な村の生活を読んだ後、すぐには読みたくない気がします。 苦労がまったく書かれないのに不満を言うくせに、年老いてから再び大戦に会うアンや、自分が兄弟を喪った戦争に、今度は息子を送り出すジェムの苦しみは見たくないなんて、勝手な読者ですね。 苦労はするが報われれる話、が読みたいのだけれど、テーマが戦争ではそれは無理というもの。すぐには読まないけれど、そのうち必ず、一家のその後を見届けたいと思います。そして、生涯を自ら閉じる前にこれだけは書いておこうとしたモンゴメリの思いも、受け取らなくてはならないと思います。 |
マウスの選び方 |
2013/10/29(Tue)
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大奥10/よしながふみ |
2013/10/28(Mon)
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終わった・・・ |
2013/10/28(Mon)
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シルバー川柳3 |
2013/10/27(Sun)
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さすがに三巻目まで来ると、類句の多さを感じます。 でもやっぱりおもしろい。みなさん伊達に年はとっていないです。
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内診台から覗いた - 高齢出産の真実/宋美玄 |
2013/10/26(Sat)
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「売らんかな」のタイトルですが、95%まで分娩台の脇から、医師として高齢出産について考えたことを語っています。5%くらい分娩台の上から自分自身の高齢出産をして感じたことを語っています。徹頭徹尾、我がこととして考えて書いている点で、「高齢出産の真実」にはウソがないと思います。 (しかし分娩台から「覗いた」というのはあざといですね、編集部が) 甘く見てもいけないし、恐がり過ぎてもいけない高齢出産。 どんな出産にもリスクがあるという自明のはずのことを、つい忘れがちになる社会。お産がプランどおりに行くとは限らないのだと、みんなが分かってくれるといいですね。生殖年齢にあって子どもを欲する人たちみんなのために。 |
折り紙ふっかちゃん |
2013/10/25(Fri)
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girls ZINE |
2013/10/25(Fri)
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ZINEってどんなもの?という興味本位で借りてみたが、文字が小さくて嫌になりました。この本の書き手は、ZINEは若い者だけ読めばいいと思ってますね。 老若男女に伝えたい内容なら、大きな字で書くはずだからね。 たいがいのZINEも字が小さそうで、ZINEは限られた人とつながる楽しみのツールだなと思いました。 |
ふっかちゃんの『ふかや日和』 |
2013/10/24(Thu)
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深谷市イメージキャラクターのふっかちゃんが、深谷市を散策します。 ふっかちゃんがいる平和な風景の数々。いいお日和だねえとしか言えないような景色が続きます。 和みます。 くるりんバス(市内循環バス)に乗ろうとしたふっかちゃん。入口がふっかちゃんの半分くらいの幅しかなく、いろいろつかえて乗れません。後部扉を全開して、車いす用のステップ使用で最後尾に乗り込めば、乗客は全員振り返って座り込んでいるふっかちゃんを見ます。それは見るでしょう。私だってそこにいたらガン見です。 でも、そこでふっかちゃんは思います。『ん?ふっかちゃんがそんなに珍しいの?』 このふっかちゃんのメンタリティーが、私をとらえて離しません。はなはだしい無知、そして世界への全幅の信頼。これって愛されている子どもそのものじゃないですか。 平和を形にしたら、ふっかちゃんになる気がします。 子どもは抱きつき、大人は握手したくなるふっかちゃんが、その辺をそぞろ歩ける町であって欲しいです。すぐそこにある、深谷市に。 |
日本人の知らない日本語4 海外編/蛇蔵 |
2013/10/23(Wed)
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今回もおもしろかった! 海外の日本語学校で、「日本では各地の神さまが集まって話し合いをする時期があり、神様が留守になる土地ではその時期を神無月と言います。神様が集まる場所では神有月と呼びます。さて、神様が集まる場所はどこ?」という質問が出ました。正解は出雲なんですが、日本語勉強中の外国人の生徒さんが「ギリシャのオリュンポス?」と答えてしまいます。 先生(この方も外国人)のコメントが、・・・・「国際会議じゃないから」。 先生、クールだぁ。 |
螺鈿迷宮 上/海堂尊 |
2013/10/22(Tue)
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上巻を読み終わったけど、まだ事件らしい事件が起きていません。 男性一人の失踪は起きているけど、男のことで心配している人の様子は、ほんのなおざりにしか出て来ないし、「そういえば行方不明の人もいたっけ」くらいにしか扱われていません。 半分読んでも事件がなんなのか分からないミステリーって、初めてです。 |
ふっかちゃんのくるりんぱ |
2013/10/22(Tue)
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![]() ![]() ご当地キャラ博in彦根2013 に出張したふっかちゃん。ステージでくるりんぱを披露していました。 ああ、ライブで見たかったなあ。 ![]() |
蚊がいる/穂村弘 |
2013/10/21(Mon)
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さすがにもう読み慣れてきた気がする穂村弘のエッセイ。・・・・なんだけど、やっぱり驚かされるところがあって、さすが詩人だなあ。(←広く歌人も俳人も含めて言っています。「詩人じゃなくて歌人だろ」とつっこまないでください) 結婚と、母親との死別を経験したほむほむが、どうやって現実世界を生きて行くのか。心配(余計なお世話ですが)だったけど、颯爽と錯綜の新婚生活を送っているご様子で、腑に落ちました。 普通はここで「安心しました」と言いそうですが、腑に落ちるんです。「蚊がいる」を読むとね。颯爽と錯綜だって普通は並び立たない形容ですが、分かりますよ、「蚊がいる」を読めば。 箸で空中にレの字を書く奥さんがとっても可憐。奥さんの皮相な(ゴメンね)嫉妬も引き受けて、彼女を守ることに決めるところがよかったよ、ほむほむ。 |
書誌情報の中の抄録 |
2013/10/20(Sun)
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ネットで本の書名を見て、クリックする時6割方はもう読む気になっているものです。クリック後に出て来る詳細情報を見て「ああ、これならもう類書を読んだからいいわ」とか「タイトルが全然内容を表してないじゃん!!」と思って読むのを止めることもなくはないけど、この本のように、図書館の書誌情報の中の抄録を読んで読む気が一挙に萎えるのも珍しいです。 私が読んだ抄録は というもの。 本当の愛を問うのに、ベストセラー作家からの求愛などという都合の良すぎるファンタジーを使っちゃダメでしょうが。 |
秋の青 |
2013/10/19(Sat)
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東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本/太田友嗣 |
2013/10/19(Sat)
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この被写体「東京スカイツリーを撮影している人」を見出したことが、この写真集の最大の功績です。 自分の姿をこの写真集に中に見つけて驚く人もいるのかな。自分が撮られていてもおかしくないな、と思う人はゴマンといることでしょう。 そういう意味では他人ごとでない写真集です。 |
華の宿場祭 ~働くふっカーゴ~ |
2013/10/19(Sat)
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![]() 写真は正智深谷高校2年生によるエイサーの披露。修学旅行で沖縄に行く事前学習として練習したんだって。 はじめは少し恥ずかしそうだった高校生。観客がすごく近くにいるからそれももっともです。その恥ずかしさをふっとばすように、観客の最前列にいる先生が、自分の生徒たちに向かって大きなフリで踊っているのが目に入りました。自然に、生徒たちだけを見て。 先生、ほんとに一生懸命だなあ。世の中いろいろな仕事があるけど、あの先生は「こころよく我にはたらく仕事」に出会ったんだなと思います。 ![]() 高校生4人が踊る場所があっても、足元がよく見えないふっかちゃんが踊るのには難しい奥行きだったのかな。 舞台中央にいるのは乳(ニュウ)ミュージック歌手のミルクくん。ゴーゴーふっかちゃんとねぎ~サンバのソングライターです。 ミルクくんは「僕もゆるきゃらグランプリにエントリーしてるんですよ。1580人中1400番台だけどいいんです。僕、毎日ふっかちゃんに投票してますから。 みなさん、1日1票ふっかちゃんに投票してね~」 と呼びかけていました。 |
もはやおっかけ? |
2013/10/19(Sat)
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表現力の問題 |
2013/10/18(Fri)
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不思議! カワイイ! 深谷のふっかちゃん (ゆるBOOKS) |
2013/10/18(Fri)
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ふっかちゃんの来し方、ふっかちゃんの深谷ねぎ研究、ふっかちゃんの深谷ゆかりの地レポート、ふっかちゃん小学校1日体験入学などなど、人の生活圏に現われるふっかちゃんの面白味満点です。 私が好きなのは、小学校に1日入学するふっかちゃん。 どうやって書いたのか習字作品に「ふっかちゃん」と名前を書いています。 名前をかくなら「ふっか」でしょう。だめじゃんふっかちゃん。 次に好きなのは電車に乗って東京駅に向かうシーン。子ども料金で行くの?こんなに大きいのに? まあ、ひらがなの名札をつけてるくらいだからいいのか・・・・な? でも、おなかが大きすぎて、どう見ても自動改札を通れそうもないよ(笑) もうつっこみどころ満載で、大人も楽しめます。ただ、子どもの前では笑うだけにしてつっこまないように。それが大人の務めです。 |