11月は・・・
![]() |
感染宣告/石井光太
![]() HIVはもう致死の病ではなくなったのに、なぜこうまで人に恐れられるのか。 それは感染症だから。性感染症だから。 職業に貴賤がないように病気にだって貴賤はないはず。 「はず」が「はず」じゃなくなるまでの道のりはまだ長いと感じます。 血友病の薬害でHAVウイルスに感染した人が婚約者の親の結婚を猛反対されたのは、不運で病気になったのだとしても、それが致死的な病気でないにしても、「障害者年金で暮らしている男に娘はやれん」という理由でした。 薬があれば生きられるけれど、飲み続けなければ生きられない。治療なしに生きられない病気の大変さつきつけるエピソードでした。 愛する娘に「しなくても済む苦労をさせたくない」と願う心を、親のエゴとは言い切れないところに難しさがあります。 |
わたしは働く うつ ウーマン/安部結貴
![]() |
450円だなんて(゚-゚;)ウロウロ(;゚-゚)
![]() |
クレマチス最終花シリーズ
![]() ![]() ![]() さー明るい写真とるぞ!と思ったんだけど、天気イマイチ。 左は昨日紹介した柿生。右は10/23に紹介したシロマンエ。 シロマンエは3mくらい伸びたつるが下から半分ほど咲き上がったところで立ち枯れしまして、これはもう一本の短い枝に咲いた最後の一花です。 ![]() ![]() ![]() 今年も御苦労さまと言って見送りたいです。 ![]() ![]() ![]() 右はおまけ。(ヒデさんの記事を見てから探してみた)フェアリー・ブルーの来年の花芽です。 |
ノープロブレム
![]() ![]() 小道具の本は先日のままでした。私がゲネプロ後「大富豪が図書館で借りた本で仕事をしているのは貧乏くさくないか?」と意見したのは、冗談とみなされたようです。 今度こそ元司書の僻みは見当違いであったと悟りました。 本は本でさえあればよかったんです。 ![]() ウォーバックさんがどんな本を持っているかに興味を持つ人なんていないんです。書痴以外には。 かくなる上は書痴として、ウォーバックさんに「昭和万葉集」全20巻(講談社1979 年刊)をお勧めしたいです。全冊天金ですから。 |
柿生最終花
![]() |
だれが産むか/橋口いくよ
![]() 子どもを産むことを巡って、さまざまなスタンスを持つ女たちが交錯します。 子どもを産むとスタイル(体のライン)が崩れるから、子どもを生みたくないという登場人物いました。これを言った女性は世人の顰蹙を買い、ブログが炎上、仕事も干されてしまいました。 人には間違える権利も、別の意見を持つ人から見れば愚かでいる権利もあると思います。他の人に○○しろと言ったならまだしも、自分はこうしたいという表明をして社会的制裁を受けるなんて、嫌な世界だと思いました。 本当は夫の方が子どもが欲しくて仕方がないのに、妻に協力するという口実がなければ不妊治療を始められなかった夫婦の話もありました。不妊で妻以上に苦悩する夫の例をあまり見ないので新鮮でした。 不倫する女性には共感したり反発したりしながら読みましたが、不倫する男には、呆れること大でした。 |
おやじダイエット部の奇跡/桐山秀樹
![]() 読みものとしては面白いけど・・・。 いいなあ自分もやってみようかなと思い始めたあたりで、女性には効果が出づらいと書いてあってがっかり。糖質ダイエットが特に男性に向いているなら、そのわけを早い時点で書いてほしいと思いました。 ここに出て来る太ったおじさんたちは、クラブ活動をホテルでやっちゃうような、可処分所得が高い人たち。やっぱりダイエット本というより、縁のない社会を覗く読みものでした。 糖質制限って不健康なダイエット方じゃないんですか?と保健師さんに聞いたら、「あれは糖尿病患者向けよ。あなたはそんな極端なことをする必要ないわ」といわれました。 |
同僚のおばあちゃん
![]() |
出版屋(ほんや)の考え休むににたり/福元満治
![]() 石風社 発売日:2012-07 地方の出版社が元気なのってうれしいじゃないですか。 ペシャワールの会とこの出版社の関係を知りたくて読んだけど、九州所縁の本の書評(西日本新聞初出)もおもしろかったです。 |
ひしめいて咲くマトカ・シェドリスカ
![]() |
女性のいない世界/マーラ・ヴィステンドール
![]() 前半はどうして男が増え、女が減ってきたのか、中国・インド・韓国などの事情を読み解いて行きます。 そして後半男女比バランスが崩れたゆえに何が起きたか、これからますます女性の少ない状態が続いたらどうなるかが書かれています。 女性が少なければ、女性がモテテ大事にされるのかと思っていました。ところが・・・・。 女性の地位が低いまま、女性の価値が上がったところで、その対価は女性の周りの男性、親や兄に流れるだけでした。 貧しい国から富める国に嫁に行った娘が里帰りしても、親は娘が婿に大事にされているかどうかを気にしたりしない。気にするのは婿がどれだけの金を嫁の実家に持ってくるかだけ。 売るために育てられる貧民層の娘でなくても、誘拐や拉致の危険がつきまとうのが「女性のいない世界」。 お腹の子が女の子だからと中絶するのは女性、男の子を生めと強制する姑も女性、高いお金を出して買った息子の嫁が逃げ出さないようにと見張るのも、女性。 女子教育を行きわたらせ、女子の経済的自立を可能ならしめない限り、女が女を貶める連鎖は止まない・・・・。 |
自分のセンスが憎い
![]() |
古典の範囲
![]() |
歌に私は泣くだらう/永田和宏
![]() 「家族の歌 河野裕子の死を見つめた344日」を読んでいたので、既知の部分もあったけれど、薬害に正気を失った妻と夫、母と子の相克はここで初めて明かされるものでした。 自分も夫も子もみな歌人。夫と子どもは歌に仕事に邁進するのに、自分だけが術後の不調に耐え、再発の不安におびえる日々。だとしたら、「おいてけぼり」恐怖はどんなにつらいものだったかと思います。 表現者ならばこそ、死を前にした不安も詠まねばならず、作品が残ればこそ、その作品を読むごとに詠われた時点に呼び返されて泣かねばならない。 表現者ならばこそ、かつては伝わらなかった思いが詠われた作品によって伝わることもある。 魂の交歓に時差がある夫婦。歌詠み同士の夫婦ならではの回顧録。 泣けました。 |
目と鼻の先
![]() |
死刑囚弁護人/デイヴィッド・ダウ
![]() (もともと死刑に値するような罪人はいないから)警察・検事・弁護人・判事・陪審員に、真実を知ろうとする意思と怠慢を憎む心があれば死刑はありえない」という信念のもと、他者の怠慢と戦う弁護士。他者の見落としを責めるのではなく、新たな視野、新たな視角を示すことで闘うところがカッコイイ。 でも、成功率は低いらしい。報われないことが多いけれど、できることをしつくさなくてはいられないんですね。誰にも敬意を払われない命があってはならないから。 死刑囚弁護人は何度現実に裏切られても「希望を捨てない」という勇気が必要な職業です。自分がを簡単にあきらめようとしている多くのことについて、本当はもっと努力するべきことがないか、立ち止まって考えたくなる本でした。 自分は死刑制度はあった方がいいと思いますが、
という意見には、誠にもっともだと思います。 |
ハーモニーらしいハーモニー
![]() |
手話という言語
![]() ![]() 15コマ全部で手話検定5級を目指すクラスなんだけど「手話の講座に混ぜてもらってね」と人に話し出すとすぐ、「えー、じゃあももこさん、手話通訳出来るようになるの」と言われてしまいます。 「いやややや、5コマだけだから。それに手話を学ぶというより、非音声言語の種類と特色を知るのが肝心で」と説明し始めると、「なーんだ」と言われます。 ![]() 私は手話の講座での発見や気付きを人と分かち合いたくて仕方がなく、話したいのに、いつも入り口でつまづきます。 外国語を習う人のすべてが通訳を目指しているわけではないのに(ラテン語を習っても通訳になれるわけないですね)、どうして手話に限って通訳通訳というのでしょう。 手話が言語と認められていないからでしょうね・・・・。 |
サエズリ図書館のワルツさん /紅玉いづき
![]() デビュー作「ミミズクと夜の王 (電撃文庫)」がとってもよかったし、図書館が舞台では読まないわけにはいきません。 でもこれ、未来の話で、そこでは出版点数がものすごく少なくなっていて、紙の本は1冊がサラリーマンの平均月収を越える値段。つまり嗜好品です。 ほとんどの人が端末でテキストを読み、本は金持ちの贅沢と認識している。 物語の静かな進行はリアリティが感じられません。 本に飢えた市民がアクションを起こさないなんて信じられないから。少なくとも今自分のブクログを持っている人が「新しい本を、今読むための新しい本を」とシュプレヒコールを上げることでしょう。 |
ハーモニー二番花開花
![]() |
朝のジェニー、光と影
![]() |
天高く
![]() |
リクエストをためらう本
![]() |
手話が映える服
![]() |
ジェニー三番花が咲きました
![]() |
ひがみっぽい元図書館員
![]() ![]() アメリカの大富豪が執務するシーンがあり、執務机には書籍が並んでいました。本の背にはすべて図書ラベルがはられており、大富豪がNDC新訂9版を手に取った時など、バーコードラベルが丸見えでした。 机の上にあるのが全部現代の図書館の本では、1930年代のアメリカNo1大富豪らしくありませんが、その小道具に異を唱える人がいなかったということは、(その本を借りてきた人以外は)だれもそれが図書館の本だと分からなかったわけ? あるいはそれを図書館の本とわかる観客がほとんどいないと踏んだわけ? 図書の背ラベル(それも3段式)、図書館名入りバーコードラベルはそんなに学生に認知されていないのかと、ガッカリ・・・・。 テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記 |
書棚は語る?
![]() ![]() と光嶋裕介(建築家)さんが書いていたけど、他にも同様のことを言ってた人がいると思いました。誰だったかなあ・・・・。 ![]() 私は原則図書館で借りられる本は買わないので(同じ本を2回借り、それでもまだ読みたくなりそうな本は購入します)、どうしてもまんが比率が高くなります。 ハッ!(`ロ´;) 私、買った漫画はどんなに少なくとも3回以上読んでいるわ。それじゃ一般書と条件は同じ。図書館にあるからないからじゃない、3回以上読む本を買ってるんだ。そして蔵書はまんががほとんど。 漫画ばっかり読む人間だと人に思われたがっているのか、私 Σ(`д`ノ)ノ |
ヒオラが散ってジェニーが咲き出す
![]() |