チャンネルはそのまま! 2/佐々木倫子 |
2012/08/31(Fri)
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今回(2巻)で一番面白かったのはおまけまんが「制作メモ」だと言ったら怒られるかな。本編がつまらなかったわけじゃなく、本編のあの「爆笑シーン」やあの「さもありなんシーン」の裏話だから面白いんです。 本編はテレビ業界のリアルな人間模様、の筈なんだけど。気象予報士が主人公の「本日は晴天なり」だけは説得力がなかったですね。 だって、「目の前の一人に(予報を)届けられなくてどうして大勢の視聴者に届けることができようか!!」と考える、真摯な気象予報士が「見えない視聴者を気にする前にまず目の前の雪丸君に届けよう」と思うんですよ。そんなのありえないでしょう? 雪丸みたいな強引ぐマイウエイな超個性派人間の心に届くか届かないかを基準にしてどうするんです。目の前の、もっと普通の人を狙うべきでしょう。 この、まず予報を届けたい相手に雪丸を選んだこと以外は、現実味の感じられる、それでいて面白い佐々木ワールド全開です。 |
チャンネルはそのまま! 1―HHTV北海道★テレビ /佐々木倫子 |
2012/08/30(Thu)
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今度の主人公はHHTVバカ枠採用の雪丸花子。記者雪丸はおたんこナース似鳥ユキエ、情報部小倉部長が破壊神漆原教授を彷彿させます。これで面白くならないわけがない?? だけど私が一番好きなのは長谷川平蔵(報道部デスク)。いつも心から共感できる、ナイスな科白をはいてくれます。 デスク、そのお気持ちお察しします~。 生産性だけで人を評価することが多いこの頃、チームには多様性が必要であり、平時には変な奴で有事には役に立つ人材を切り捨てちゃいけないのよね、と、思い出させてくれる群像活劇。 ほんとに、このまんががヒットする日本であってほしいよ! |
ももこのまんねん日記2012/さくらももこ |
2012/08/29(Wed)
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2011年の日記。3・11を含みます。 いつものほほんとしたももこさんが笑うことができなくなった日々。 当時の「いたたまれない思い」が蘇ります。でもそんな時を経たからよけいに、笑っていくしかない。日本中が砂上の楼閣であっても。 ・・・・・ということをのほほんと書けるのはさすがのももこ節。 うがちすぎた読みかもしれませんが。 |
オレの宇宙はまだまだ遠い/益田ミリ |
2012/08/28(Tue)
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書店員土田君32歳独身の日々が淡々と語られ、本屋ならではのエピーソードはあんまり出てきません。本好きならではエピソードは多々t受けられます。 本好きの伯父さんとの交流と別れには、ああ男の子らしいなあ、と思いました。 唯一「本屋さんだなあ・・・」としみじみしたのが、給料日に本屋さんが混むという話。コツコツまじめに働いて、給料日の自分へのご褒美に本を買う人がいっぱいいるのって、いい国だよね?日本。 |
フルディーン二番花一挙開花 |
2012/08/27(Mon)
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![]() ![]() まだそれぞれのつるに1・2輪咲いているだけですが、そのつる数が多いのです! あっちこっちに伸びてしまって収拾がつきません。 ニオベ、晴山、フラウミキコ、ジリアン・ブレイズに枝立ち枯れ発生中。なのにフルディーンは、他のどんな品種より数多くの蔓を出し、そのすべてが瑞々しく生きています。 |
黄金の丘で君と転げまわりたいのだ |
2012/08/27(Mon)
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ポプラ社主催のワイン道場によばれたしをんちゃん。ワインは特に好きというわけじゃないけど、酩酊できる企画にイヤもオウもないではないか?? 試飲体験記を三浦しをん丁稚が書いて、解説を岡元麻理恵師匠が書くという繰り返しですが、もちろん私は体験記しか読みません。だめだめ丁稚っぷりが笑えます。 『酩酊するものに○』? 常にへべれけになってたかのような表記もありますが、実際のしをんさんは結構健闘していると思います。特に最後のコース料理の章なんか人・料理・ワインの絡み合いが実につぶさに書かれています。 |
ウィル・グッドウィン二番花 (20120825午後) |
2012/08/26(Sun)
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![]() ![]() 鉢植えの方です。1輪だけですが、鉢増し直後の立ち枯れから立ち直った株なので、復活の証の花です。 右はエルサスパス四番花。→ 2輪だけですが、すばらしく整った花容で、採点競技なら10点満点だな、と思わせます。 ![]() 新旧枝咲きは伏せている枝が立ち枯れになることがよくあり、そんな時はガックリ度5割増しです。 9月になったら挿木もやってみるかな、でもこれ以上増やしてどうするかな、でもでもお気に入り品種の保険株は欲しいよね? という激しい自問自答を経て・・・・。 ![]() ![]() (上段左はマダム・ジュリア・コレボン。左がロマンチカ、右がベティ・コーニング) |
猛残暑 |
2012/08/25(Sat)
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映画「るろうに剣心」を見て来ました |
2012/08/24(Fri)
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![]() 私はあまり興味がなかったのだけれど、夫婦割引で1000円なので、佐藤健くんを鑑賞すれば十分モトは取れるというヨコシマな心で出かけました。冒頭シーンの健くんはザンバラ髪で、顔がよく見えなくてジリジリしました。 戊辰戦争のあとはまずまず顔がよく見えるようになってよかったです。(←実に邪な鑑賞) 果たして健くん、ござるござるの侍(サムライ)言葉を力なく操り、しかし殺陣は力強く美しく、内柔外剛をよく表現していたと思います。 このもともと弱弱しい「ござる」でなければ、危機一髪場面の「降参でござる」がすんなりはまらなかったことでしょう。 ![]() 明治になってまだ10年。道場の伝統を墨守しようとする跡継ぎ娘が「わ」という終助詞を語尾を和らげる女ことばとして使用しちゃまずいでしょう。ここは「わかるまい」「わかりますまい」「お分かりになりますまい」でないと。それに「あなた」という呼称はこの時代対等または上位者に対して用いたはず。これも「そなた」または「るろうに風情に」でないと納まりが悪いでござる。 この感想を私が言うと、我が家の男たちは「お母ちゃんは男に甘くて女に厳しいんだよ」という反応でした。 えええ、そういう問題でしたか??? 佐藤健という字を見ると頭が勝手に「仮面ライダー」と変換してしまうため、実生活では「佐藤健」を「かめんらいだー」と読んでいるのですが、それでは話が混乱するので、ブログでの表記は世間並みにしてみました。名作だったと思います、『仮面ライダー電王』。 |
夕暮れのクレマチス |
2012/08/24(Fri)
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![]() ![]() エンテルの二番花の剪定をしました。中剪定にしたかったのですが、一番下の花殻の間近で切ったら、残った部分は地上3節か4節だけでした。 |
空飛ぶ広報室/有川浩 |
2012/08/23(Thu)
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2011年夏に発行すべく準備されていたこの小説は、完成発行を1年遅らせて、東日本大震災を踏まえた1冊にして出版することになったと聞きます。そんな著者の心意気が汲めたらと、直前に自衛隊ドキュメントを読んでいたのですが・・・・。
基地自体が被災しているのに、隊員は義損物資を一切受け取らず、足りないものは他の基地の隊員からのカンパでしのいでいたという話など、他の本には出て来ておらず、小説(とその後書き)で知りました。 他にもドキュメンタリーのライターと小説家では目の付けどころがちがうと思うことが多々あり、読みあわせてみて良かったです。 登場人物の鬱屈が簡単に読者の前に解き明かされるので、鬱屈自体が単純に見えてしまう? 短いセンテンスを重ねてテンポよく進む文体が持ち味だけど、「苦渋の決断」の場面は、文体にもタメが欲しい気がする・・・・。 主人公より主人公の上司の方が(額は広いが)カッコよい。 うーん、登場人物の誰というより、自衛隊そのものが一個の人格のように読めます。 あとがきに とあります。 文体のこととか注文つけてみましたが、『覚悟があるという一点』は今回もよく書き切っていると思います。 |
東日本大震災 自衛隊かく闘えり/井上和彦 |
2012/08/22(Wed)
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事実を伝えるだけで涙を禁じえないのに、涙をあおる書き方があざといと感じました。 「かといった」「類の」「聞かれたという」という無責任極まりない前提。そこに続く『誠に悔しい限り』は著者の感想であって、海上自衛隊員の感想ではありません。 大体、今回の震災で初めて自衛隊の働きに接した人が、陸海空軍を比べるなんてするでしょうか。いくら直接その活躍を目にする機会が少ないといっても、大概の人が、「海上自衛隊は海に流された人の捜索をしている」と考え、信じていたと思います。 不当に無視された自衛隊が、それでも国民のために頑張ったと書くより、人の目に着かないところでも自衛隊は頑張っていたと書いた方が、ストレートに彼らの貢献が伝わった気がします。 また、1冊の本の中に何度も何度も「筆紙に尽くしがたい」と書くのは、プロライターとしてどうかと思いました。 被災者が自衛隊に感謝し、その感謝の表意に隊員が鼓舞されることはきっとたくさんあったでしょう。でも「被災者に感謝されたから頑張れた」というように相互作用が強調され過ぎるのには違和感があります。 弱っているものを守ることがその時の自衛隊の責務だったはず。私を顧みず、ひたぶるに国民の負託にこたえるべく闘ったからこそ、隊員は尊敬され、感謝されたと、私は理解しています。 |
咲いたアフロディーテ・エレガフミナ二番花 |
2012/08/22(Wed)
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![]() ![]() 控えている蕾はみんな色が濃い方らしくてほっとしています。 ![]() ![]() ![]() 右の写真はビオラです。道行く人からはロマンチカと区別がつかないかも。 |
日本に自衛隊がいてよかった/桜林美佐 |
2012/08/21(Tue)
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一章読むごとに涙がこぼれそうになりました。 東日本大震災は、まさしく有事でした。訓練された部隊が、士気高くたゆまず行動したおかげで、助けられた人心慰められた人がどれだけいたことでしょう。ありがたい、有難い活躍でした。 私的感情を抑え、国民を守るために奮闘した自衛隊員。個々(事務官も軍用犬も)の奮闘ぶりにはどうしても涙を禁じ得ません。 ハイパーレスキュー隊のフクシマ原発での放水はその放水の勢いそのままに日本中にニュース映像が行きわたったけれど、その時またその後その場所で自衛隊が果たした役割は報道されることがほとんどなかったので、この本が伝えてくれてよかったと思います。 また、何でも自衛隊に頼めばいいと、自衛隊を便利屋扱いする自治体や交通事故に遭った鳥獣の始末を軍隊(自衛隊)に期待する国民がいることも書かれ、考えさせられました。 しかし、ただの「災害救助隊」ではなく「軍隊」である自衛隊だからこそあの働きができたのだという著者の主張は、今後吟味されるべき問題だと思います。 |
豪商の納涼 |
2012/08/20(Mon)
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![]() ![]() 意外というか予想外れというかガッカリというか。 だって下から泳ぐ魚の腹を見て何が楽しいの?? 錦鯉の背模様も金魚の背びれも見えないんですよ? 水族館でたまに魚の腹側を見るのは悪くないけれど、毎日見るなら(そして横から見るのが無理なら)絶対上から見る方がいいと思います。 |
俺に似たひと/平川克美 |
2012/08/19(Sun)
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ほぼ事実を書いているのでしょう、地名も旧友の内田樹さんも実名で出て来ます。なぜ小説にしなければならなかったのかな? 多分、本当に多分だけど、これがノンフィクションだったら本人にとって唯一無二の経験である介護体験記になるところ、小説だから一例からの普遍性を書けたんだろうか。実名ゆえのリアルを感じさせながら、その経験は社会に数多ある経験の中の一つでしかないという冷めた感覚ゆえに、逆にこの一例と他の多数に通底するものがあるのを感じます。 いずれ自分も老いて行くのを、自分に似た人(父親)の老いの進行を見つつ感じている著者。読者である自分にも、親の姿に自分の未来を重ねる視線が移って来る・・・・。 今老い、死にゆこうとする親と、いずれ老い死にゆく自分は同じものだと、「俺に似たひと」というタイトルが語ってします。 俺に似たひとを見つめながら、自分がやがて老いることを受け入れていく経験を、読みながら共有できた気がします。 著者が実父の世話(介護)をしていた時、著者の奥さんはなぜ出て来ないのかという質問が連載中多くあったそうです。妻の実母が介護を必要としていたという事情が小説のはじめの方に出てきていたのに、それでは納得しない人が多かったのかと驚きました。妻の実母と夫の実父が同時期に要介護になったら、血縁であり同性であるものが主たる介護者になるのは当たり前だと思うけどな・・・・・。 |
アーチのあっちとこっちで |
2012/08/19(Sun)
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![]() ![]() つまり、三番花を見たいなら、8月中に剪定せよってことですよね。 ![]() エトワール・バイオレットだけは剪定しないで放っておこうかとも思いますが、このエトワール、今すぐ剪定してもいいくらい盛りを過ぎたベティ・コーニングと同じアーチに誘引しているのです。そしてこのアーチは早いとこ移設しないと、新アーチが出来あがらない。まったく、ジレンマです。<(; ̄ ・ ̄)=3 ...。 8月中に剪定すれば三番花が見られるのだから、三番花を本来の予定の場所咲かせられるよう、二番花は8月末で剪定するしかないかなあ。あああ、いっぱい蕾があるんだけどなあ・・・・フゥ(-。-;)。 |
夏休みの日記 |
2012/08/18(Sat)
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![]() ![]() 目が点になった演目は、「サンバなおざね」。バレエの発表会でサンバ、それも直実?。 永治元年2月15日生まれの熊谷二郎直実が、リオデジャネイロでチュチュを着ているような不思議な感覚です。見に行こうかな。 |
唐人屋敷/波津彬子 |
2012/08/17(Fri)
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怪異が見える人と見えない人のギャップで笑わせるコメディー。 設定からして「エクソシストが祓えない、東洋系の憑きものを払う」という、お祓い屋の住み分けがおかしい。 これなら「犬夜叉」を読んでいる息子にも安心して勧められます。 (コメディでも美麗端麗な波津テイストは健在。子どもにも楽しめるけど、やはり大人のまんがです) |