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ぼくらは海へ/那須 正幹
2010 / 11 / 02 ( Tue ) 00:00:00
児童文学には2種類あって、一つは「子どもが」読むためのお話、一つは「子どもを」書いた文学。
そしてこれは後者。
死を賛美するものではないけれど、無条件に生は死より尊いとも言わず、生も死も同じ、等価であると読む人の前に差し出しています。読む人が子どもであっても、容赦せずに提示します。
作中の子どもも、作品をよむ子どもも、著者はなめていないのでした。


解説のあさのあつこさんは言ってました。毒がなければ文学ではないと。
この作品では、登場する大人の中に毒がふんだんに注がれています。
大人の正義の名を借りた保身や、「あなたのために」という衣をかけたエゴは醜悪です。
環境選択権のない子どもに、醜い姿で接することがないように努力したいと思いました。

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テーマ:ティーンズ小説 - ジャンル:小説・文学


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