ツイッター部長のおそれいりこだし/末広栄二 |
2010/10/31(Sun)
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と本の宣伝文句にあったけど、これはダジャレというより地口でしょう・・・。 読んでみるとダジャレ(含地口)だけでは駄目で、多くの読者(フォロワーとかいうらしい)を得るには、タイミングのいい相の手と、うまい相槌がカギなんだなあとわかります。 ![]() ![]() |
台風14号に消えた泡沫 |
2010/10/30(Sat)
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![]() 屋形船欠航のため、同窓会は中止になりました。 幻の同窓会のコンセプトは「江戸文化を味わう ~屋形船で落語を楽しむ~」でした。 私の手元にむなしく残る1冊は「江戸語に遊ぶ」。予約リストに並んでいるのは「めっぽう使える江戸語会話」「使ってみねぇ本場の江戸語 (文春文庫)」「江戸よ語れ」「生かしておきたい江戸ことば450語 (幻冬舎文庫)」。 屋形船では江戸語で遊ぼうと思ってたんですヨ。「落語を聞いた後司会者は『ひ』は『し』と言いかえること。『ひ』は一切使用禁止」という厳命を出し(こういうことをいうから幹部でなく患部と呼ばれるンです)、当日のしおりの表紙は江戸小紋で行けとわがままを言い、自分は映画「大奥」を見て江戸語研究に勤しんだりちょっと本を読んだりしてネ。 予約した本はできるだけ会の前に読むけど、後に会の余韻にしたりながら読むのもいいと思ってました。会自体が無くなってしまった今は、予約本を受け取りに行くのもむなしいです。 ・・・・出なかった屋形舟。うたかたの夢でございました。 ![]() 古典落語のテキストを、どっかの全集でコツコツ読み始めていました。 通勤電車で、いかにも固そうなハードカバーを開いて、笑いに肩を震わせている彼女の姿を思うとほほえましいです。 本当のところ、5年に一度の行事に向けて、みんな、何かせずにはいられなかったんです。 台風が去ったら、消沈している仲間を誘ってどこかに落語を聞きに行こうと思います。 ![]() ![]() |
たっぷり生きる/日野原 重明,金子 兜太 |
2010/10/30(Sat)
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おととい来やがれ |
2010/10/28(Thu)
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福田君を殺して何になる/増田 美智子 |
2010/10/26(Tue)
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先に『なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか』を読むべきでした。そちらからの引用が多数入っています。恣意的な部分引用なのか、文意を損なわないようにしたエッセンスの引用なのか先行の図書を読んでいないと分かりづらいです。 (でもこっちの方が字が大きくて読みやすいのでついこちらから読んでしまいました) この本を読むと、光市母子殺人事件の被告は反省していない訳じゃないけれど、社会性の発達に頗る問題があり、その反省は端的で近視眼的なものに留まっているようです。 そして被告の父親はひどく独りよがりないばり屋で、今後とも被告にいい影響を与えそうもない感じ。 著者は福田君に死刑になってほしくないと言うけれど、この本を書いて、世に出して、被告に有利なことってあるかしら。本当に死刑になってほしくないと思っているのか疑わしい気がします。 著者が真実を書いているなら、なぜ君は絶望と闘えたのかの最後にある接見のシーンは、まだらな成長をとげた被告の清明な部分が表出したに過ぎず、そのとき表面に出ていなかった被告の内面は「こんな男に無辜の二人が殺されたのか」というやり切れなさを深めるものだと思います。 ![]() ![]() |
きれいな奥さん ~フラウミキコ~ |
2010/10/24(Sun)
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![]() ![]() ![]() ![]() 左から10月13日のフラウミキコ、10月14日のフラウミキコ、10月16日のフラウミキコ、10月17日のフラウミキコ。 ![]() ![]() ![]() 欧米には毎日毎日、自分の奥さんに向かって 「今日もきれいだよ」 という夫がいると聞くけれど、フラウミキコを見ていると、分かります。 私そう言ってましたもん。写真を撮るたびに。 今は毎朝散ってしまったその鉢に向かって「君はきれいだったね」と呟きます。 |
WOWOW「なぜ君は絶望と闘えたのか」 |
2010/10/24(Sun)
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ドラマWスペシャル「なぜ君は絶望と闘えたのか」を録画で見ました。 原作は単行本出版直後から深部各紙をはじめ多くの書評で取り上げられており、本読みとして要チェック作品だったのですが、テーマが重く、生半可な気持ちでは取り組めないと、敬して遠ざけるかたちになっていました。 ドラマはたいへんたいへん丁寧に作られたいい話で、社会人になったばかりの青年(町田)が、学生結婚で一緒になった妻と、1歳にもならない初めての子どもを殺され、長い裁判を闘う様が描かれます。 何をしても帰ってくるわけではない妻子を思い、幾度も自死を選びそうになりながら、立ちあがり闘いぬくことができた理由は? 多くの人の助けを得ながら、町田君は成長しますが、彼は言います。 「成長はしなくてもよかった。ただ平凡に暮らしたかった」。 町田君の嘆きを、無駄にしてはならないと思いました・・・・。 ![]() ![]() |
映画「大奥」 |
2010/10/21(Thu)
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![]() しょっぱなのお鈴廊下の総触れシーンで、水野が眉間に縦皺を寄せているのが気になりました。 なぜここで眉根を寄せる? まだ選ばれてもいないのに。 この時点では選ばれるのを恐れる理由はないし、選ばれなくても大いに落胆する必要はない。 なのに。 愁いの眉の理由がわからーん! ![]() そのつながりの中で冒頭のシーンに戻るわけですが、やっぱり水野の愁眉は開いていません。 ただ緊張して眉間に皺が寄っているのだとしたら、そんな肝の小さい男が吉宗に向って「某です」と声を上げるのは不自然に過ぎる気がします。 珠に瑕の瑕から書いてしまいました。よかったところは切りなくあって、絞って書けません・・・・。 ![]() ![]() |
引き出しの中の家/朽木 祥 |
2010/10/20(Wed)
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花明り(花を愛し植物を助ける小人)と少女の交流。 小人ものは先行作品が多々ありますが、類想ではないと思います。 ファンタジーの要素を排してリアルに書こうとした風の靴より、小人が出てくるこちらの方が入りこみやすいのはなぜ? 私がヨットより植物を好きだから?? 不満が残るのは、「恐れ」が書かれていないこと。どうして花明りは自分たちにとっては巨人である人間にやすやすと姿を見せたり、逡巡なしで言葉を交わしたりするのかしら。花明りの世界にも大人はいるだろうに、人間界へ突っ込んで行く子どもの花明りを止めないのはなぜ? 異界の人に対する恐れのない物語は「薄い」気がしてしまいます。 ![]() ![]() |
アメリカン・スーパー・ダイエット/柳田由紀子 |
2010/10/19(Tue)
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アメリカには太ったままでいるための産業と、痩せるための産業があるといいます。 太ったままでいるための産業に精を出しているのは、マクドナルドとかシートベルト・エクステンダー(シートベルトが締められない人のためのシートベルト伸張ベルト)製作会社とかスーパーサイズの棺桶を作る会社とかです。 痩せるための産業で活躍するのはメガダイエット後のたるんだ皮膚を切除する整形外科医師、病的肥満者専門理学療法士(体重300キロから500キロもの巨漢をベッドから車いすに移動させるには、専門の技術が必要)など。 アメリカらしいなあと思うのは、肥満者擁護団体のコンベンションで「恋と性」のワークショップが満席状態だったという話。 アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひくと言われた日もありました。日本の病的肥満未満者はみんなでこの本を読んでみましょう。「こうはなるまい」と思うことを含め、必ず何らかの益があることでしょう。 映画「ギルバート・グレイプ」を、見てみたいと思います。こればっかりは本What's Eating Gilbert Grapeではわからないと思います。 ![]() ![]() |
返り花 |
2010/10/18(Mon)
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映画「書道ガールズ」 |
2010/10/17(Sun)
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![]() で、もう言ってもいいかなと思って書くのですが・・・・。 書道パフォーマンス(観客の前で、両手でつかまなければ動かせないような太い筆で、床に敷いた畳何畳分もの大きな紙に作品を書く)の最中、自分が引いたばかりの線の上で、墨汁に足をとられて転んだら、足裏は墨でべったり汚れるでしょう。場合によっては穿いていた袴の裾も墨にぬれるでしょう。 転んでも起き上って走ればいいのは運動会のリレーの場合。書道パフォーマンスの場合、墨で滑った足を拭かずに続きを書いたのでは、作品が足跡だらけになってしまうよ! 起き上って、力を合わせて作品を書き上げるシーンは感動どころだけど、「どうしてこれで作品が汚れも破れもしないんだ????」という疑問がぬぐえませんでした。 ![]() ![]() |