10月尽のクレマチス
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ツイッター部長のおそれいりこだし/末広栄二
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越冬芽?
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台風14号に消えた泡沫
![]() ![]() 屋形船欠航のため、同窓会は中止になりました。 幻の同窓会のコンセプトは「江戸文化を味わう ~屋形船で落語を楽しむ~」でした。 私の手元にむなしく残る1冊は「江戸語に遊ぶ」。予約リストに並んでいるのは「めっぽう使える江戸語会話」「使ってみねぇ本場の江戸語 (文春文庫)」「江戸よ語れ」「生かしておきたい江戸ことば450語 (幻冬舎文庫)」。 屋形船では江戸語で遊ぼうと思ってたんですヨ。「落語を聞いた後司会者は『ひ』は『し』と言いかえること。『ひ』は一切使用禁止」という厳命を出し(こういうことをいうから幹部でなく患部と呼ばれるンです)、当日のしおりの表紙は江戸小紋で行けとわがままを言い、自分は映画「大奥」を見て江戸語研究に勤しんだりちょっと本を読んだりしてネ。 予約した本はできるだけ会の前に読むけど、後に会の余韻にしたりながら読むのもいいと思ってました。会自体が無くなってしまった今は、予約本を受け取りに行くのもむなしいです。 ・・・・出なかった屋形舟。うたかたの夢でございました。 ![]() 古典落語のテキストを、どっかの全集でコツコツ読み始めていました。 通勤電車で、いかにも固そうなハードカバーを開いて、笑いに肩を震わせている彼女の姿を思うとほほえましいです。 本当のところ、5年に一度の行事に向けて、みんな、何かせずにはいられなかったんです。 台風が去ったら、消沈している仲間を誘ってどこかに落語を聞きに行こうと思います。 ![]() ![]() |
たっぷり生きる/日野原 重明,金子 兜太
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戦禍のアフガニスタンを犬と歩く/ローリー スチュワート
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おととい来やがれ
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ものいえば
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君が正しい
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なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか/今枝仁
![]() 著者によれば、「悪魔」と呼ばれた少年は <強姦目的で個別訪問したわけではなく、暇つぶしのいたずらだった。たまたま優しい人に当たったので、母親に甘えるように抱きついた。 抱きつかれた女性は激しく抵抗したが、抵抗された少年はパニックになり、黙らせようと首を絞めた。女性が死んでしまったので、生き返らそうとして屍姦した。一緒にいた赤ん坊が泣きやまず、夢中で首にひもを巻いた。結果赤ん坊も死んでしまった。 赤ん坊を頭から床に投げ落とした事実はない。 自分のやったことがばれたら父親に殺される(少年は日ごろから父親に虐待されていた)と思い、死体を押し入れに隠して逃げた。> のだそうです。 こうして論旨をまとめながら、「少年」という呼称に違和感を覚えます。 出来ごころの万引きじゃないんです。人の生きる権利を根こそぎ奪ったら、自分が死ぬまでその罪を背負って行くのは当たり前の償いじゃないでしょうか。 刑事裁判を担当する弁護士の大変さはよくわかりました。大阪府知事である弁護士の無責任な扇動が、他の弁護士の活動をいかに不当に害したかもわかりました。 でも、少年法の精神が分かりません。殺人者でも名前を発表してはいけない、しかし死刑を禁じないという少年法は、プライバシーを守って命を守らないおかしな法だと思います。 この著者の信じるところが真実だったとしても、少年は一死に値すると思います。 人が窒息して死ぬまで首を絞め続ける行為は故意でなければできないと思うから。 人を殺そうという意思を持って人を殺す行為が厳罰にならなくてなんの法治国家でしょう。 過失致死ではない殺人に死刑が科されないならそこは放置国家でしかありません。 致死なのか殺人なのかはごくごく慎重に審議されるべきですが、それが殺人と決したなら、刑罰は死刑が当然だと思います。 18歳という年齢は、脳に器質的な問題がない限り、人を殺すことが許されないと分かっていなくてはならない年齢。「勢いで」「パニックで」と情状されるのは17歳まででたくさんです。 ![]() ![]() |
10月26日のクレマチス ―星のタンゴ4番花―
![]() ![]() ![]() ![]() 星のタンゴがまさかの4番花開花です。花首が極端に短くオベリスクに密着して咲いたので、こんな写真しか撮れません。 ブルーエンジェル3番花はまずまずの、ルーテル2番花は多数の花をつけています。 ![]() ![]() ![]() エトワール・バイオレットは2輪、ラプソディとジェニーは(多分最後の)1輪だけが咲いています。 ![]() もうすぐ咲きそうな蕾のあるのは晴山(先日心配した立ち枯れは枝1本だけで済みました)ですが、穂高、フラウミキコ(地植えの方)、フォンド・メモリーズ、ワルシャワ・ニキなどは降霜までに蕾が開くか微妙なラインです。 (もう絶対間に合わないだろう小さい蕾は摘んでしまった方が株のためかな、とも思いますが、「もう絶対」かどうかを決める判断力が、私にはありません。今年は降雪が遅いかもしれませんしね) 冬咲きの日枝とホワイトエンジェルに小さな蕾が見えてきました。我が家ではまだ冬咲きクレマチスが咲いたことがないので楽しみです。 同じく未開花のアーマンディーもぐいぐい育っています。これも楽しみだというと、鬼が笑うかな? |
10月18日のクレマチスとお茶 ~職場で料理 2~
![]() ![]() ![]() 下の写真は最近よくやる「職場で料理」です。今回はミントティー。 (パンダ顔の肉まんは生協で購入しました。職場で料理したものではありません) まず事務室を出て建物の外へ出ます。 入口に一番近い花壇でミントをブチブチっと摘んできます。量は適当です。 さっと水道水で埃を流し、ティーポットにポンと投入。ここまでの所要時間1分です。 ![]() ![]() 料理というにはやぶさかですが、雑草化したミントを見つけたのが眼目。超フレッシュミントが風味を出しますから、紅茶はつけたりですね。ティーパック一つでマグカップ3杯分に十分です。 |
10月17日のクレマチス ―ブルー・エンジェルとエトワール・バイオレット3番花ー
![]() ![]() ![]() 春の花と違い、蕾を見てから咲くまでに時間がかかります。芯止まりになっている枝も多いし。 芯止まりはもうそのままにしています。冬までにできるだけ養分を蓄えてほしいので。 自然に任せれば年に一度の花でいいのに、剪定で都合3度も咲かせ、苦労をかけました。 3番花は咲いてれただけで思し召し。ありがとうね。 ![]() ![]() ![]() そして花盛りのルーテル。1mもない草丈でよく咲くよく咲く。(写真は2枚ですがモデルは1株です) 一度立ち枯れしたため挿穂が取れず、予備苗がありません。来年はいの一番に挿木をしたいと思います。 |
10月16日のクレマチス
![]() ![]() ![]() 左の晴山はこの日、真珠の粉を振ったかのような光沢があったのですが、写真ではよくわかりませんね。 現在晴山は立ち枯れが始まっているようなのですが、ここ数日朝の観察時間の天気が悪く、枝枯れなのか株全体なのか確認できていません。 枝枯れは前にもあったので、今回も部分的なものであるよう祈ります。 右のプリンセスダイアナは大きくて肉厚な花が咲いていましたが、この後の蕾を確認しておらず、もしかしたらこれが今シーズン最後の花かもしれません。 ![]() ![]() ![]() ほかの苗は挿穂にもとからあった葉が枯れただけだけど、穂高は挿してから新しく伸びた葉が枯れたので「もはやこれまで」と思いました。穂高苗は、苗の段階でも立ち枯れと復活があるんだということがわかった、しぶとさの証明苗です。 |
福田君を殺して何になる/増田 美智子
![]() 先に『なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか』を読むべきでした。そちらからの引用が多数入っています。恣意的な部分引用なのか、文意を損なわないようにしたエッセンスの引用なのか先行の図書を読んでいないと分かりづらいです。 (でもこっちの方が字が大きくて読みやすいのでついこちらから読んでしまいました) この本を読むと、光市母子殺人事件の被告は反省していない訳じゃないけれど、社会性の発達に頗る問題があり、その反省は端的で近視眼的なものに留まっているようです。 そして被告の父親はひどく独りよがりないばり屋で、今後とも被告にいい影響を与えそうもない感じ。 著者は福田君に死刑になってほしくないと言うけれど、この本を書いて、世に出して、被告に有利なことってあるかしら。本当に死刑になってほしくないと思っているのか疑わしい気がします。 著者が真実を書いているなら、なぜ君は絶望と闘えたのかの最後にある接見のシーンは、まだらな成長をとげた被告の清明な部分が表出したに過ぎず、そのとき表面に出ていなかった被告の内面は「こんな男に無辜の二人が殺されたのか」というやり切れなさを深めるものだと思います。 ![]() ![]() |
母のこと
![]() ![]() 整形外科でレントゲンを撮ってみても異常なく、でかいトクホンのようなものを貼って帰ってきました。 「骨に異常がないなら内臓じゃないの?」 と声をかけると 「お腹は痛くないんだよ。下ってもいないし」 と答えます。 母にとっては内臓イコール消化器・・・・。 夕御飯を普通に食べて早々と休んだ母。 やけにシンとする、雨の夜です。 写真は母が育てた花たち。2010年春。 ![]() ![]() テーマ:家族の健康や病気、またそれにつながる話 - ジャンル:結婚・家庭生活 |
なぜ君は絶望と闘えたのか/門田 隆将
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きれいな奥さん ~フラウミキコ~
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 左から10月13日のフラウミキコ、10月14日のフラウミキコ、10月16日のフラウミキコ、10月17日のフラウミキコ。 ![]() ![]() ![]() 欧米には毎日毎日、自分の奥さんに向かって 「今日もきれいだよ」 という夫がいると聞くけれど、フラウミキコを見ていると、分かります。 私そう言ってましたもん。写真を撮るたびに。 今は毎朝散ってしまったその鉢に向かって「君はきれいだったね」と呟きます。 |
WOWOW「なぜ君は絶望と闘えたのか」
![]() ドラマWスペシャル「なぜ君は絶望と闘えたのか」を録画で見ました。 原作は単行本出版直後から深部各紙をはじめ多くの書評で取り上げられており、本読みとして要チェック作品だったのですが、テーマが重く、生半可な気持ちでは取り組めないと、敬して遠ざけるかたちになっていました。 ドラマはたいへんたいへん丁寧に作られたいい話で、社会人になったばかりの青年(町田)が、学生結婚で一緒になった妻と、1歳にもならない初めての子どもを殺され、長い裁判を闘う様が描かれます。 何をしても帰ってくるわけではない妻子を思い、幾度も自死を選びそうになりながら、立ちあがり闘いぬくことができた理由は? 多くの人の助けを得ながら、町田君は成長しますが、彼は言います。 「成長はしなくてもよかった。ただ平凡に暮らしたかった」。 町田君の嘆きを、無駄にしてはならないと思いました・・・・。 ![]() ![]() |
原稿零枚日記/小川 洋子
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映画&原作大奥公式ガイドブック ― 大奥細見/よしなが ふみ
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映画「大奥」
![]() ![]() しょっぱなのお鈴廊下の総触れシーンで、水野が眉間に縦皺を寄せているのが気になりました。 なぜここで眉根を寄せる? まだ選ばれてもいないのに。 この時点では選ばれるのを恐れる理由はないし、選ばれなくても大いに落胆する必要はない。 なのに。 愁いの眉の理由がわからーん! ![]() そのつながりの中で冒頭のシーンに戻るわけですが、やっぱり水野の愁眉は開いていません。 ただ緊張して眉間に皺が寄っているのだとしたら、そんな肝の小さい男が吉宗に向って「某です」と声を上げるのは不自然に過ぎる気がします。 珠に瑕の瑕から書いてしまいました。よかったところは切りなくあって、絞って書けません・・・・。 ![]() ![]() |
本屋さんに行きたい/矢部 智子
![]() こじゃれた本屋は好きじゃないなー。 本屋には本がどっさりなくちゃ。 だからあんまり感心する本屋さんはなかったけど、身近な、本がたくさんある本屋さんのありがたさがわかりました。 しかし という某店主の話には目を疑いました。 客がまったりカフェで楽しんだ本を『返本』して入替え活性化をさせるんでしょうか? それって不特定多数(もしかしたら少数かもしれないが不特定なことは確か)の読者が読む本で堂々と語れるような、まっとうな商売なの?? 本当は違うのかもしれませんが、カフェで利用した使用済みの本を返本するかのように読めてしまう表現は、本屋さんへの信頼を損なうと思います。 ![]() ![]() |
引き出しの中の家/朽木 祥
![]() 花明り(花を愛し植物を助ける小人)と少女の交流。 小人ものは先行作品が多々ありますが、類想ではないと思います。 ファンタジーの要素を排してリアルに書こうとした風の靴より、小人が出てくるこちらの方が入りこみやすいのはなぜ? 私がヨットより植物を好きだから?? 不満が残るのは、「恐れ」が書かれていないこと。どうして花明りは自分たちにとっては巨人である人間にやすやすと姿を見せたり、逡巡なしで言葉を交わしたりするのかしら。花明りの世界にも大人はいるだろうに、人間界へ突っ込んで行く子どもの花明りを止めないのはなぜ? 異界の人に対する恐れのない物語は「薄い」気がしてしまいます。 ![]() ![]() テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学 |
アメリカン・スーパー・ダイエット/柳田由紀子
![]() アメリカには太ったままでいるための産業と、痩せるための産業があるといいます。 太ったままでいるための産業に精を出しているのは、マクドナルドとかシートベルト・エクステンダー(シートベルトが締められない人のためのシートベルト伸張ベルト)製作会社とかスーパーサイズの棺桶を作る会社とかです。 痩せるための産業で活躍するのはメガダイエット後のたるんだ皮膚を切除する整形外科医師、病的肥満者専門理学療法士(体重300キロから500キロもの巨漢をベッドから車いすに移動させるには、専門の技術が必要)など。 アメリカらしいなあと思うのは、肥満者擁護団体のコンベンションで「恋と性」のワークショップが満席状態だったという話。 アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひくと言われた日もありました。日本の病的肥満未満者はみんなでこの本を読んでみましょう。「こうはなるまい」と思うことを含め、必ず何らかの益があることでしょう。 映画「ギルバート・グレイプ」を、見てみたいと思います。こればっかりは本What's Eating Gilbert Grapeではわからないと思います。 ![]() ![]() |
返り花
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残るは食欲/阿川佐和子
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10月16日のクレマチス ~ビオラ3番花~
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映画「書道ガールズ」
![]() ![]() で、もう言ってもいいかなと思って書くのですが・・・・。 書道パフォーマンス(観客の前で、両手でつかまなければ動かせないような太い筆で、床に敷いた畳何畳分もの大きな紙に作品を書く)の最中、自分が引いたばかりの線の上で、墨汁に足をとられて転んだら、足裏は墨でべったり汚れるでしょう。場合によっては穿いていた袴の裾も墨にぬれるでしょう。 転んでも起き上って走ればいいのは運動会のリレーの場合。書道パフォーマンスの場合、墨で滑った足を拭かずに続きを書いたのでは、作品が足跡だらけになってしまうよ! 起き上って、力を合わせて作品を書き上げるシーンは感動どころだけど、「どうしてこれで作品が汚れも破れもしないんだ????」という疑問がぬぐえませんでした。 ![]() ![]() |
カラーひよことコーヒー豆/小川洋子
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