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大いに笑い、大いに歌う―東大名誉教授、デイ・サービスに通う/辻村 明【著】
2009 / 01 / 09 ( Fri ) 06:58:38
正月はめでたい書名の本を読む(笑)

大いに笑い、大いに歌う―東大名誉教授、デイ・サービスに通う
日本経済新聞出版社 (2008/11/21 出版)

『日本を代表する社会心理学者として名を馳せ、要介護認定を受けた東大名誉教授が、デイ・サービスに通って唄い、そして笑う日々。』・・・・これがキャッチコピーになるということはつまり?

高学歴厚肩書というのは、ケアを受けるときハンディになるんですね。本当に教養のある人なら誰とでも話が出来るし、本当に自信のある人なら他人の美点を尊重できるでしょう。が、教養の伴わない学歴や虎の威として肩書を背負った人は、それがない人よりずっと煙たがられると思います。

著者は幸いにしてデイケアセンターにすっかり馴染んで、生活をエンジョイしているご様子。
それはとりもなおさず、著者に本物の教養と自信があったという証明です。
が、それと同時に、ケアのプロフェッショナルスタッフとよいデイ仲間、支えてくれる娘たちや義妹という家族に、『恵まれた』という幸運の思います。

将来自分がケアを必要とするときもこんな幸運に恵まれたい。
そのためには将来の幸運を祈りつつ、なけなしの教養を磨いて、居合わせた人が楽しくなるような話し手になりたいものだと思います。
学歴も肩書きも、辻村先生と私じゃスターマインと線香花火くらい違うので、先生に比べればハンディは小さいはず。(と、誇っていいかどうかは??)

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テーマ:考えさせられる本 - ジャンル:本・雑誌


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