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使ってみたいイキでイナセな江戸ことば / 柳亭左龍著
2008 / 11 / 15 ( Sat ) 21:41:05
まさしく、「使ってみたい」言葉の数々。
そして、「この言い回しの出てくる落語を聞いてみたい」という気にさせるのは、例文が生き生きしているからなんでしょう。噺家である著者の面目躍如です。

使ってみたいイキでイナセな江戸ことば
-- 小学館, 2008.9

威勢のいい啖呵はいいですねえ。決まり文句であるがゆえに、「自分が怒っている」という表現にはなっても陰湿さがないです。

①「すっとこどっこいベラボウめ。おととい来やがれってんだ」
②「ウザイ。消えろ」

①ならば
「なんだとこのコンコンチキ。てめえの方こそ顔を洗って出直しやがれ」
とかなんとか言い返して、二人ともぷいっと帰っちゃって、後日また出くわしたときは
「暫くだな、唐変朴」
「なんだ生きてたか与太郎」
なんて挨拶して、いっしょに馴染みの飯屋かなんか行ってしまいそうな気がします。

②ならば
言われた人は言った人に二度と会わないように細心の努力をするか、言った人への仕返しを考え、犯罪予備軍に入ることでしょう。

イキでイナセというのは、怒りや恨みを持ち越さない表現術なんじゃないかと思います。



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