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徘徊老人の夏 / 種村季弘著
2008 / 08 / 30 ( Sat ) 22:37:40
碩学の、軽快なエッセイ。年は寄っても筆は軽快。逝去が惜しまれます。

徘徊老人の夏
-- 筑摩書房, 1997

時どき、文章の中に赤瀬川源平さんや南伸坊さんの名が見られ、「狸の夫婦」を読んだばかりの自分は、なんだかご近所であったお話を聞いているような気がしてきます。

年をとるならかくのごとく飄々といきたいものだと思いますが、ドイツ文学で鍛えた精神力を持たない私には、多分真似できないことでしょう。

自分の行きつけない道を徘徊した人の話は、味わい深いものです。

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狸の夫婦/南伸坊著
2008 / 08 / 30 ( Sat ) 09:33:24
狸の夫婦は素敵な夫婦。ときに探偵と助手、時に共犯者、まれに演出者と観客になって町を闊歩します。

狸の夫婦
筑摩書房 2008/06出版

伸坊さんの奥さんは素敵な人です。蛙の声を頼りに、街中の田んぼを探す二人は、きっとドキドキしていたでしょう。(読んでる私もちょっとドキドキ)
道端で雑草化したウコン救出作戦では法を犯して盗掘(でも被害者はいない)を敢行。主犯は夫か妻かわからないけど、夫婦は一蓮托生ですから
燕の巣作り応援や、鳩の豆拾い応援劇場の奥さんの日本語吹き替えは愉快愉快。

狸の夫婦は伸坊夫婦。どうぞご覧じろ。


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