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ガソリンスタンドの忘れ物
2008/03/30(Sun)
白馬にスキーに行きました。
白馬20080327
給油と小用のため、途中のガソリンスタンドに寄りました。
夫と子どもは車を止めるとすぐに用を足しに降りて行きましたが、私は少し考えてから、道中の安心のためにやはりトイレに行っておくことにしました。

トイレから出てくると、もううちの車はいなくなっていました。スタンドの店員さんが「すいません、声をかけたんですが聞こえなかったみたいで」と言いました。

妻なんて母なんて、こんなもんです。


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山内薫「本と人をつなぐ図書館員」
2008/03/23(Sun)
脳性マヒの娘さんが、唯一自由の利く足で本を読むとき、活字が小さいと読みづらいから、大活字本を貸出すという話がありました。さらに彼女が体の調子が悪くなったときは、録音資料が喜ばれたとか。

本と人をつなぐ図書館員: 障害のある人、赤ちゃんから高齢者まで
/ 山内薫著. -- 読書工房, 2008

大活字本にしろ録音資料にしろ、必要とする人が視覚障害者以外にたくさんいることに気づかされます。

そのように不自由な体で、他の人がしない苦労をしてなぜ本を読むのか。ではなく、不自由があるから、できる経験が限られるから、なおのこと読書が不可欠なのだと著者はいいます。

別の人生や経験することのない職業を知る読書。
読んでいるそのときは、自分でない登場人物の追体験をすることで楽しむけれど、その追体験の多様さは、自分の五感や経験から意味を汲み取る力として大きく働きます。

読書する権利は全ての人に認められなければならない。障害のある人、赤ちゃんから高齢者まで、全ての人に。
そのために、図書館員は働くのです。

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異動
2008/03/20(Thu)
この年度末を最後に図書館を去り、4月から別の仕事をすることになりました。人生には予想できない曲がり道があるもんです。

今は残り少ない図書館での日々を、24年の歳月でし残したことの数々を後輩に伝えることに費やしています。
培ったことは伝えられず、し残したことだけが伝えられる。そんな気がします。

内示以来日々残業。
図書館にいられる時間を、少しでも引き延ばそうとしているのかもしれません。
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坂田道信「ハガキ道」
2008/03/20(Thu)
葉書を書きさえすれば親子関係がよくなったり営業成績があがったりするというのは信じられませんが、複写葉書というものの存在を知らなかったので、私設郵政友の会代表(代表以外の会員は夫だけ)として大変驚きました。

ハガキ道―人生が変わる!思いがかなう!奇跡が起きる!
坂田道信/亀井民治 /PHP研究所 2008/02出版

「複写ハガキのひかえ」という道具を坂田道信氏自身が販売しているらしいです。
カーボン紙だけ買ってくれば自分でも似たようなものは作れるはずですが、結構面倒。郵便局で売ってくれればいいのにな。50枚分で150円なら試しに買ってみたいと思います。
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二ノ宮知子「のだめカンタービレ #20 」
2008/03/15(Sat)
やっと加速してきましたね。ずっとアンダンテだった進行がアレグロになってきたような・・・。

のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)
二ノ宮知子 /講談社 2008/03出版

ユンロンがよく働いています。オレサマ千秋が素直(素直にオレサマ張ってる?)だし、黒木野武士が珍しく能動的だし、ああ、21巻が楽しみ。
でもあとどれくらい待てばいいのかしら・・・・。
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岸本佐知子「ねにもつタイプ」
2008/03/14(Fri)
エッセイなのか短編小説なのか判然としません。
あなた目覚めてるの? あなた本気? 事実? 思い込み?

ねにもつタイプ
岸本佐知子著. -- 筑摩書房, 2007

書かれている事象が、本当にあったことかどうかは定かじゃないけれど、気持ちは分かります。仕事から逃げたい気持ちなど、非常によくわかります。
時間があったら、著者の他の本も読んでみたいと思います。
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荻田尚子「塩とスパイスのお菓子」
2008/03/12(Wed)
今ブームの塩をつかったスイーツ。これはどうも危険な食べ物らしいですね。

塩とスパイスのお菓子
/ 荻田尚子 -- 主婦と生活社, 2007

この本によれば、塩スイーツはあとをひくものらしいです。ついつい手が伸び、止められないとか。これは「非常に危険」な食べ物と言わねばなりません。
キケン・キケン・キケン。塩スイーツは本で見るだけにして、作ったり買ったりしないようにしようと心に決めました。
(もしもらったら? ありがたくいただきますとも)
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ターシャ・テューダーのクックブック
2008/03/11(Tue)
料理の写真は載ってないし、料理の絵だってあまり載っていない料理絵本。

ターシャ・テューダーのクックブック コ-ギ-・コテ-ジの料理と思い出
タ-シャ・テュ-ダ-/相原真理子 /文藝春秋 1998/12出版 ISBN:9784165031901 \2,400(税込)

ジャンクなところのない、土に一番近いところで出来る素朴な料理のはずなのに、今では、一番現実的でない料理になりつつあるターシャ・テューダーのクックブック

眺めていると安心する、材料が何か分かる料理。
だけどその材料が、新鮮なチキン(ブロイラーではない)が、どんなにご馳走であることか。

鶏は飼っていないけれど、大家さんにもらった大根、庭先の蕗の薹。大根とフキノトウでクックブックのレシピはできない。でも、気分はターシャ・テューダー。

この世で最上の贅沢が三里四方の材を食って生きることとは隣のばあちゃんとターシャばあちゃんの意見の一致するところです??
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ロ-ラン・グラフ「ハッピーデイズ」
2008/03/11(Tue)
35歳で老人ホームハッピーデイズに入居した男の話。
金にも体にも不自由のない若い者が、生活の拠点として老人ホームを選ぶなんて、凄い設定だと思います。きっと○冬舎の見城何某さんだって思いつかない、凄い設定です。

ハッピーデイズ
ロ-ラン・グラフ/工藤妙子 /角川書店(角川グル-プパブリッ) 2008/01出版 ISBN:9784047916005 \1,575(税込)

生活の「拠点」というには語弊があるかもしれません。この男性、ホームがお膳立てしたバス遠足のほかは、歩いて自分の墓(20代のとき買ったもの。自分の名と生年が彫ってあるが、没年は空欄)を訪ねるだけ。その彼が、友人の車に乗って出かけるのはまさに事件です。

老人ホームでどんな事件が起きるかって?
それは読んでのお楽しみ。

いろいろな老人施設で、一室だけ若者に貸し出すようにしたらどうかしら。老人のためじゃなく、若者の将来のためだから、契約は15歳以上40歳以下の人のみ。1年以上5年以内で間借り人を回転させて。
どうだろう、日本では相場より安くしないと入る人はいないかな? この小説では主人公が、規定より割高にしてもいいから自分を入れてくれとホームに頼み込んでいましたが・・・・。


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足立紀尚「極楽の日本語」
2008/03/08(Sat)
冷や酒と君の科白は後で効く―七人の句会」に続いて石寒太宗匠の句会が本になりました。
「冷や酒と君の科白は後で効く」では7人の句会参加者がそれぞれ筆を執っていましたが、今回はノンフィクション・ライターの足立紀尚さんが一人で纏めています。

極楽の日本語足立紀尚著. -- 河出書房新社, 2007

句会に一度出るたびに、「さまざまなこと思い出す」著者。問題意識の広がりや深さは、さすがフリーライター。
しかしこの切口の多彩さは、著者が一人で師匠についても生まれなかったでしょう。句会、連中という集団でしか生まれない「やりとりの綾」がうまく書き込まれていると思います。
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中野翠「本日、東京ロマンチカ」
2008/03/08(Sat)
本日、東京ロマンチカ
中野翠 /毎日新聞社 2007/12出版 ISBN:9784620318448 \1,299(税込)

『文芸春秋』8月号で塩野七生さんが話題の本「女性の品格 」(PHP新書)を評して言ったそうです。
「この書物はつまらない男にとってのみ好都合なツマラナイ女、の多量生産に最適だと思う」

いや、他にも感心したり「へええ~」と思ったことはいろいろあるのですが、一番印象に残ったのがこの引用文なのでした。だってあんまり切れ味のいい発言なんですもの。

何に関心を持ち、何に感心しているかが読みどころです。
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佐藤あつ子「もう一度会いたい」
2008/03/08(Sat)
初恋の人探します社という探偵社を切り回す、女社長の手記。

もう一度会いたい―思い出の人、さがします
/ 佐藤あつ子著. -- 草思社, 2007

著者の父も母もこの探偵社で働いていて、会社では「部長」「社長」と呼び合い、それぞれの職責を尊重しているところが新鮮でした。

尾行に失敗して警察に注意を受けたなんてポカ話も出てきますが、この探偵社の探し人判明率は90%を超えるそうです。

長年の心配が晴れて喜ぶ依頼者と共に喜んだり、肉親を探して奔走する人に、自分の親の思いを重ねてみたり。依頼者にとって辛い結果も、依頼者に受け止めやすいように結果の伝え方に心を砕く。

探偵社とは無縁の人生を送りたいけれど、本当に困ったことが起きたときはこんな探偵社に頼みたいと思いました。
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安井清「伝統建築と日本人の知恵」
2008/03/07(Fri)
著者は、桂離宮の修理をしたときのゼネコンの監督を得がたい人だったといいます。
「鉄筋ばかりやってきた」監督が数奇屋建築に興味を持って勉強し、3・4年で私(著者)の上を行くようになった、とあっさり言うのです。
監督が知識で自分を凌駕しても、その知識を具現できるのが自分だけだと自負していなければこんなふうに言えないと思います。

伝統建築と日本人の知恵
安井清著. -- 草思社, 2007

子どもの頃にお茶に親しみ、神職に親炙していたことが、後年どんな場面で役にたったかなど、まるでドラマです。

壁土は土として3年寝かせた物を使うと「暴れない」とか、天皇が泊まる部屋の天井は二重であるとか、私が知っていたって何にもならない面白いことがいっぱい。日本にアメリカの進駐軍がいたころ、代用食にもこと欠いていた人たちが、本物の米で作った《粥》に引かれ、多勢働きに来たという話は悲しい『さもありなん』です。

実のある人は威張らない。威張る人には実がない。
淡々とした語り下ろしの本でした。
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岡田嘉夫, 橋本治「義経千本桜」
2008/03/06(Thu)
年度末最後の予算で、自館に新入生を迎えるための本を入れました。みどりさんご紹介の絵本「橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻」、ただ今1巻から3巻までポプラ社から刊行中。

    

きれいな色使い。流麗なタッチ。画面のなかの役者が動き出しそう。あでやかな大道具のような背景。そしてどの画面にも風が吹いているような、意匠。
そう、意匠です。義経千本桜なら燕が、どの画面にも燕が滑空していて、この燕が読者の視線を先へ先へと引っ張るのです。

歌舞伎絵本が三冊揃い踏みの新着図書コーナー。
あな麗し。
早く新入生来ないかなあ。

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映画「エリザベス・ゴールデン・エイジ」
2008/03/05(Wed)
映画「エリザベス・ゴールデン・エイジ」を見てきました。

いくらでも命令が出来、命令で無骨な男にダンスをさせることだって出来るけれど、自分の身代わりに、お気に入りの侍女の恋愛を楽しむけれど、「侍女にできて女王に出来ないこと」に打ちのめされるエリザベス。
かわいそうなエリザベス・・・・。

それでも、エリザベスは顔を上げて生きていく。
がんばれ、エリザベス。

7つの黄金郷」で親しんだ国母エリザベス。1人の女性として辛いことも多かったろうと思います。
しかし、カッコイイぞ、エリザベス。
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映画「ライラの冒険」
2008/03/04(Tue)
一日の映画の日に、「ライラの冒険」を観て来ました。

なんだか「壮大な序章」という感じで、物語が堵に着いたと思ったら終わってしまいました。

三部作の第一部としては妥当なんでしょうが、これから面白くなるって時に終っちゃってがっかりです。
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