映画「テラビシアにかける橋」
![]() 映画「テラビシアにかける橋」を見てきました。
原作は児童文学の金字塔。国際アンデルセン賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞を受賞。世界24カ国で出版され、500万部以上の売り上げを記録する
です。
でも自分は読んでなくて(ナルニアだってゲドだって指輪だって読んでない。ハリー・ポッターもダレン・シャンももちろん読んでいない)、ファンタジー文学の勉強と思って見に行ったのでした。
映画を見たらすっかり満足して、「もう原作を読まなくてもいいや」と思いました。
はて、原作も読んでみたいと思わせるのがいい映画なのか、原作を読む必要を感じないのがいい映画なのか、どっちでしょう??
|
アンは女の子のものか
![]() 「中学生はこれを読め!」に
![]() 主人公の女の子の日常が、とても生き生きと描かれていて、友情や人とのかかわりあいなど、時代は違っても何かしら感じるところがあると思います。女の子の情操教育に最適といわれている作品なので、特に女の子に読んでもらいたいです。というものでガッカリしました。 「女の子の」情操教育のためにこの本を読ませるなんて、アンの魅力の矮小化にほかなりません。大人が何度読んでもそのたびに発見のある、奥の深い文学なのに。 また、「女の子に読んでもらいたい」と書くことで、男性がアンの本を手に取りにくくなると、この書店員は気づかないらしいです。 この文を載せた人も、「女の子に」という特化が妥当性を欠くと思わなかったらしいのが残念です。 男性がアンの世界から締め出される。それがどんな損失になるか分からない人に、果たして書店員としていい仕事が出来るのでしょうか・・・・。 |
北海道書店商業組合「中学生はこれを読め!」
![]() 思い切りのいいタイトルです。気風がいいとも思います。
中学生はこれを読め!
![]() 「中学生の棚」を作ることにした。 選書の基準はただひとつ、「面白いこと」だけ。 賛同してくれた本屋の仲間たちに協力で、500冊のリストができた。 そのリストをもとに本をそろえ、共通の帯をつけて、2004年10月、札幌の27書店で「本屋のオヤジのおせっかい“中学生はこれを読め!”」フェアを開催、翌年は道内62店に拡大した。のだそうです。この本は500円(本体価)で『これを読め!500選全リスト』を掲載しています。 選書基準は「おもしろさ」のみとか。北海道の本屋さん(有志)はこういう本を面白いと思っているんですね。 一見して、このオヤジたち、中学生をナメテいないなと思いました。 理解が易しい本を中学生に薦めるのではなく、面白い本を読ませようという作戦は、読書人を作る王道だと思います。 社会的経験値の低さと語彙力の限界に起因する読解力の低さ。それがなんだ。 大人になれば分かることなら後から理解すればいい。謎があったらあったでいい。 とにかく早くこの先を読みたいと思う、そんな本を中学生に手渡したいものです。 |
レスリー・デンディ「自分の体で実験したい」
![]() トキハさんの図書室で借りてきた本。いえ、「トキハの図書室・音楽室」で紹介されていたのを読んですぐ図書館に予約を入れ、中央館から取寄せてもらって借りた本です。
自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝
![]() |
M「L change the WorLd」
![]() ほぼ映画版デスノートに沿った設定で、事件は月(ライト)の死後、L(エル)の死までの間に起こり、終結します。
L change the WorLd
![]() |
恩田陸(他)「本からはじまる物語」
![]() 『本』を巡る小説のアンソロジー。
◆飛び出す、絵本(恩田陸)◆十一月の約束(本多孝好)◆招き猫異譚(今江祥智)◆白ヒゲの紳士(二階堂黎人)◆本屋の魔法使い(阿刀田高)◆サラマンダー(いしいしんじ)◆世界の片隅で(柴崎友香)◆読書家ロップ(朱川湊人)◆バックヤード(篠田節子)◆閻魔堂の虹(山本一力)◆気が向いたらおいでね(大道珠貴)◆さよならのかわりに(市川拓司)◆メッセージ(山崎洋子)◆迷宮書房(有栖川有栖)◆本棚にならぶ(梨本香歩)◆23時のブックストア(石田衣良)◆生きていた証に(内海隆一郎)◆The Book Day(三崎亜記)という豪華なラインナップ。 「本を鳥に見立てる」「本の並べ方で暗号を作る」などいくつかアイデアがかぶっていましたが、それすらも作家の手並みの違いを際立たせ、ア・ラ・モードのように楽しめます。 本からはじまる物語 ![]() |
穂村弘「短歌の友人」
![]() 歌論集です。穂村くんのエッセイは大好きなんだけど、短歌は好きじゃない。歌論は散文だから「いけるかな?」と思って読んだのですが・・・・。
短歌の友人
![]()
|
藤原美子「我が家の流儀」
![]() 一番初めの一編が、すこぶる面白く書けています。
泉下の新田次郎も義父として喜びそうです。
我が家の流儀―藤原家の闘う子育て (集英社文庫 ふ 25-1)
![]() |