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「もっと明鏡」委員会編「みんなで国語辞典!」
2007 / 02 / 04 ( Sun ) 09:50:32
辞典に載せたい(現在は載っていない)言葉を大募集した結果、この本が出来ました。 みんなで国語辞典!―これも、日本語
「もっと明鏡」委員会, 北原 保雄 / 大修館書店 いのうえさきこさんの絶好調イラスト&マンガ(章間)と、本文中のクソマジメ挿絵の対称が鮮やか。 全国から寄せられた新語俗語業界語には、なるほどと手を打ちたくなるものと、何が何だかと首をかしげるようなものがありますが、挿絵(挿図?)のある項目だけ拾って読むと面白いです。 「Mの悲劇」に添えられた絵は、Mだけでなく悲劇のありようをも写していて絶妙でした。

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亡き人に
2007 / 02 / 04 ( Sun ) 08:04:27
大きな名胸に点して冬野行く

テーマ:詩歌集 - ジャンル:本・雑誌


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ドレミファガール編「話のつまらない男に殺意を覚える」
2007 / 02 / 03 ( Sat ) 02:32:06
たしかにこういう男っているよ、踏み潰したいね。 話のつまらない男に殺意を覚える
ドレミファガール / 小学館 と共感すること大だけれど 「そんなことに共感していたくない。もっと楽しいことや、美しいことに共感したいんだあ」 と本を投げそうになったとき、いのうえさきこさんのイラストとマンガに惹かれ、ついつい最後まで読んでしまいましたァ。

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坪内稔典「子規のココア・漱石のカステラ」
2007 / 02 / 03 ( Sat ) 02:19:57
タイトルがおいしそうで著者が稔典さんだったのでつい手に取りました。 子規のココア・漱石のカステラ
坪内 稔典 / 日本放送出版協会 「野球」という訳語を発明したのは子規ではないとあります。 子規は常に野球のことを『ベースボール』と書いていたし、雅号として使っていた「野球」は幼名の「升(のぼる)」にちなんだもの。 野(の)球(ボール)で「野球(のぼる)」なんだそうです。 (子規ってけっこうふざけた人だった?) しかしもっとふざけていたのが漱石で、
さて、漱石の雅号の傑作は「破障子(はしょうじ)」だろう。妻の鏡(きょう)が書いた『漱石の思ひ出』によると、胃が悪く、しかも痔に悩んでいた漱石は、よくガスがでたという。そして「それが誠に妙な音を響かせ」た。ある日、家に来ていた友人がその音を聞き、まるで破れ障子に風の鳴る音だと形容した。漱石はその形容が気に入り、さっそく「破障子」という落款を作って書などに捺した。
んだとか。 (お札に載る人がこんなことでいいんでしょうか?)

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山田治生「音楽の旅人」
2007 / 02 / 03 ( Sat ) 01:40:46
非常に丁寧に小澤征爾が世界のオザワになっていく過程を追い、世界のオザワになってからは 「日本のトップランナーとして果たした役割(ダブルスタンダードとの戦い)」 「若いときから一流オーケストラを降ってきたことで得たものと損なわれたもの」 について興味深い考察を見せてくれます。 音楽の旅人―ある日本人指揮者の軌跡
山田 治生 / アルファベータ 著者は私と同年輩。ものごころついたときにはもう、「世界のオザワ」でした。まさしくビックネームです。 (私なんか道徳の教科書でボクの音楽武者修行の一節を読みましたよ) そんな年回りの著者が、偉大な先達「世界のオザワ」の中に等身大の小澤征爾を見ようとし、見たものを見たとおりに著すのは難しかったろうと思います。 著者は、能う限り誠実に、その仕事に対峙したと思います。 しかしこの綿密な記録の中で、N響事件は欠けています。N響事件があったことは書いてあるけれど、一体なんでN響と小澤征爾が揉めたのか書いてないのです。 N響事件って関係者が存命のうちは書けないような質のものだったんでしょうか。

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