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異種フラガール(自作小説)
2006 / 09 / 28 ( Thu ) 23:06:24
映画「フラガール」を観て、影響されやすい戌井夫婦は直ぐにスパリゾートハワイアンズに予約を入れた。 類は友を呼んだ。交わって赤くなった戌井の友人は、さっそく「フラガール」を観に行った。 友人は感動した。 友人は素直で、率直で、少しばかり直情傾向な美女だ。 友人は映画を観た後すぐに自分の夫に電話をした。 「緊急事態発生。今夜はどうしても9時までに帰ってきて」 と。 職場に寝袋を持ち込むくらい忙しい夫だったが、素直で率直で少しばかり直情傾向で、美しい妻に弱かった。 どうにかして仕事場を抜け出し、8時50分に帰宅すると、ガレージに妻の母親の車がある。 緊急事態とだけ言って、否やを言わせずに電話を切った妻の様子を思い起こす。 一体何なんだ。もしや俺、3人の子どものうち、誰かの誕生日を忘れていたのか? 不吉な予感を頭の中で駆け巡らせながら、鍵をまさぐる。 末の子は2歳。もう眠っているはずなのでインターフォンは鳴らせない。 と、気配に気づいたのか時間だから出てきてみたのか、妻が内側からドアを開けた。そしてそのまま、鍵を持ったままの夫の手をとって歩き出した。 「行くわよ、レイトショー」 美しい妻の目は今、濡れて輝いて見える。 もうどうでもいい。 夫はおとなしくガレージまで連行され、そこから運転手になり、妻とその日の最終上映「フラガール」を見に行った。 彼の妻もフラガール(ただしフラメンコ)。 素直で、率直で、少しばかり直情傾向で、美しい妻を、彼は深く許している。 (注:この物語は実在の人物に少ししか関係ありません)
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ヨン様入籍の真実
2006 / 09 / 28 ( Thu ) 21:50:06
トーチュウが「ヨン様入籍」と報じていたのは、やはり引っ掛けでした。 夫に 「ヨン様入籍って記事、本文がなかったよね」 と確認すると 「え? あったよ。名古屋グランパスエイトのヨンセン選手が結婚したって」 ええええーーーっ 「ヨンセン選手って『ヨン様』って呼ばれてたの?」 「さあね。でもなんで驚くの?  あの一面の見出しの上に、シャチの絵が描いてあったじゃない」 「えええっ あれシャチ? 鯱(しゃちほこ)のシャチ?? 名古屋城の???」 「名古屋グランパスエイトのシャチだよ」 「おかあちゃん、あのシャケがわかんなかったんだね」 (実はよくわかっていない息子の口出し) 「なんで魚の絵がついてるんだろう、下手だけどお祝いの鯛かな連って思ってたんだよー。 それでグランパスエイトってなんのチームなの?」 「カッカーよ」 (リエゾンする夫と息子) 「なんでグランパスエイトなのにサッカーなのよ。サッカーは9人でやるもんでしょ」 (混乱する私。9人でやるのは野球だよっ) なにはともあれ、ご結婚おめでとうございます。 フレーデ・ヨンセン選手(ノルウェー代表) 末永く歓喜の歌を歌われますように。

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