fc2ブログ
永遠のおでかけ/益田ミリ
2018 / 03 / 23 ( Fri ) 22:27:41
著者 : 益田ミリ
毎日新聞出版
発売日 : 2018-01-26
このタイトルから恐れた通り、亡くなったんですね。ミリさんをずっと愛してきたあの方が。
悲しみが息をする様子が、惻惻と伝わってきます。
大きな悲しみを乗り越えるというか、携えて歩いていくミリさん。
大人です。



にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学


読書(エッセイ・読物) TB:0 CM:0 admin page top↑
倒れるときは前のめり/有川浩
2016 / 02 / 18 ( Thu ) 22:15:22
著者 : 有川浩
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2016-01-27
端正なエッセイ集。
いつも真摯で、いつもどこかの「立場が違う人」の目を意識しているのを感じます。
それは大人の抑制。
それは大人の優しさ。
ときどき「そんなわけねえ」式の汚い言葉を混ぜていますが、それは決して混ざってくるのではない、混ぜている言葉。
くずれない、乱れない、有川浩です。


有川さんがゆるキャラの《カツオ人間》が大好きと書いていてビックリ。ゆるキャラ好きってことと《カツオ人間》って何?という二重の驚きでした。
あと、筆が走っているなーと思ったのが「スゴイゾ万城目学」の行(くだり)。万城目本を読んだことのない私が「今迄読んで来なかったのは失策だったか・・・」と不安になるような勢いがあります。


にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌


読書(エッセイ・読物) TB:0 CM:0 admin page top↑
作家の収支/森博嗣
2016 / 02 / 08 ( Mon ) 23:17:41
作家の収支「自分の場合」をあっけらかんと公開してます。自慢するでも卑下するでもなく、この湿気のなさは森博嗣という人の個性なんでしょう。
作家になりたきゃ作品を書け。最上のセールスは新作を書き続けること。
・・・確かに。
ミステリを読まない自分は知りませんでしたが、著者は2008年に引退宣言してたんですね。引退後は午前中庭仕事、午後は模型作り、夕食後の1時間だけ趣味で執筆という生活だとか。いいなあ。



にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌


読書(エッセイ・読物) TB:0 CM:0 admin page top↑
たましいのふたりごと/穂村弘・川上未映子
2016 / 02 / 01 ( Mon ) 20:28:53
穂村弘の本を読みたかったから、対談というのでがっかりし、テーマの3分の一は編集部が出したというのでまたがっかりしました。
がっかりしたけど、まあ三分の一は穂村氏の本だし、対談相手の川上さんも穂村氏と親交が長そうだし、読んでみたらまあ面白かった。
馬場あき子先輩に叱られて、うれしくて恐かったという話が印象的でした。「現実入門」を書いた若造が、もう50才を超えているなんて!
そしてその年になってもまだ現実な常識がなくて、90歳近い婦人に叱られている。なおかつそれを嬉しいと言ってのける穂村氏。・・・流石である。
永遠の若造として年季が入ってきた感あり。次回単行書に期待。



にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌


読書(エッセイ・読物) TB:0 CM:0 admin page top↑
トットひとり/黒柳徹子
2016 / 01 / 31 ( Sun ) 22:36:52
友達がみな先に世を去って行く寂しさは、瀬戸内寂聴の「奇縁まんだら」でも感じたけれど、「トットひとり」はもっと悲しい。
トットちゃんが母と慕った沢村貞子、兄と親しんだ渥美清、その他の幾たりの縁深い人たちに対し、懐かしさだけではない愛情を持って書いている。
死を以って別れなければならなかったが、死しか引き離せないような繋がりを持てたことを喜ぶべきなのだろう。
それにしたって、こんな粋な人たちが世を去ったなんて、悲しいものだと思う。

俳優以外でも気概のある人の話がいっぱい出て来ます。テレビ創生期の様子が生き生きと伝わってきます。


にほんブログ村 本ブログへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

テーマ:図書館で借りた本 - ジャンル:本・雑誌


読書(エッセイ・読物) TB:0 CM:0 admin page top↑
back * HOME * next