ゴミ清掃員の日常/滝沢秀一 |
2021/04/02(Fri)
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著者にとってゴミ清掃員は、漫才で売れるようになるまでの「つなぎ」の仕事ではなく、漫才がゴミ清掃員をする傍ら続けている「副業」なんですね。 ポジティブに取り組んでいるゴミ清掃員は、ごみ問題から町の治安まで考察していて、説得力がありました。 桜満開の今、桜はただの花だと言った清掃員の話を読むと、身に染みます。この凄まじき桜さえ、取るに足りないものになるような、我が子への思いの強さは、死の直前まで働く力になるんですね。 来年の桜が咲くときにも、今日読んだ清掃員の話を思い出したいと思いました。 同じ本を読んで、「マシンガンズというお笑いコンビのかたわれが、漫才の副業にゴミ清掃員をしている」という読みをする人もいます。 スポンサーサイト
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世界一美味しい手抜きごはん/はらぺこグリズリー |
2021/03/26(Fri)
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料理本は、見るのが好きで見るだけで満足するのが常だから、もっぱら図書館で借りています。でもこの本は図書館に返却するその足で、帰りに本屋で買ってこようかと思っています。 収録レシピは、「やる気のいらない」と謳っている通り、これなら私でも、私ですらも、できるかもしれないと思えるものがほとんどです。 ご褒美スイーツの項にいくつか、オーブンが必須のお菓子が載っていているのが惜しい。この本を必要とする人の大半は、オーブンを持っていないと思うから、グリルや炊飯器、フライパンで出来るものを載せて欲しいところでした。 |
園芸家の一年/カレル・チャペック |
2021/03/25(Thu)
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5年ぶり?6年ぶり?に読み返すと、さらに自分が園芸沼にハマっているのがわかります。1月から3月までの空回りぶりに思い当たることが多すぎます。 しかし、3月末から4月にかけての詩的表現は本当に素敵。ファンファーレを鳴り響かせて、怒涛のごとくやってくる春の喜びの表現には、読んでいても胸が躍ります。 著者はよく見かけるユーチューバーですが、ユーチューブは音声が悪くて聞きづらいことが多いので、音声関係なしの本で、ゆっくり見てみようと思った次第。 色合わせの勉強にいい本です。 |
たのしい路上園芸観察/村田あやこ |
2021/03/24(Wed)
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町全体をっ一つの庭のように楽しむ路上園芸観察。 下町の路地にあふれる園芸の工夫、緑を撮りこんだ生活ぶり、楽しいです。 我が家は田舎なので、塀の外にまで花を植えると、公共の土地を掠めようとする強欲な人と見なさたりします。使わなくなった自転車にヘクソカズラがからんでいたりしたら、だらしがないと指さされるかもしれません。文化の違いですね。 だから、ここにはこんな緑の楽しみ方もあったかと新鮮な驚きがいっぱい。自分ではできないことだから、この本で楽しみます。 紹介品種が草丈別にまとめられているのは、これから植えるものを探している人には便利です。 12か月の月別作業もあるので初心者も安心。 園芸初心者に優しい本ですが、実用優先なので、植栽例を眺めて楽しみたい人は別の本を探しましょう。 |
球根本2冊 |
2021/03/15(Mon)
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紹介品種が草丈別にまとめられているのは、これから植えるものを探している人には便利です。 12か月の月別作業もあるので初心者も安心。 実用優先なので、植栽例を眺めて楽しみたい人は別の本を探した方がいいです。 別冊趣味の山野草なので、全体に野趣が感じられる栽培例が多いのですが、球根の「殖やし方」の記述は思いっきり人工的で、外科手術みたいです。 他の園芸本には載っていない「増やし方」の項はありがたかったです。もっとページを咲いて欲しかったけど、9種類の殖やし方が列挙されていたのだから、贅沢言っちゃいけないかしら? いろいろな本が読めて幸せ。あらためて、駅ビル図書館の閉館が惜しまれます。 |